ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(4/30/夜)ー

猿渡「うぃー……酒はいいなぁ。嫌なことも辛いことも忘れさせてくれるぜ」

悠「嫌なこと辛いことがあるのか?」

猿渡「ねぇよ?」

悠「おい!」

猿渡「ボウズよォ。酒ってのはな美味いんだ。つまり、辛いから飲むより楽しくて美味しくて飲む方が良いに決まってるだろ?」

悠「ぐっ……確かに」

ともき「言いくるめられたな」

弩躬「今ので言いくるめられる方もられる方だけど」

悠「なんだ?」

弩躬「いいや、なんでもない」

猿渡「ひゃひゃひゃ」

悠「はぁ、よし……無視しよう」

ともき「酷いヤツだな。お前の師だろ」

悠「師だからって尊敬されるタイプと反面教師にみられるタイプって言うのがあるだろ?」

猿渡「あぁ、確かにいるなぁ。居るよ居る」

悠「アンタのこと言ってんだよ!」

猿渡「そいつは気のせいだ」

悠「ストレスがマッハだ」

ともき「俺はおまえに話しかけられてるときこんな感じだぞ?」

悠「またまた、マイナスイオンが出るレベルで癒されてるだろおれとの会話は」

猿渡「そういうこと言うから駄目なんじゃね?」

悠「うるせーよ、急に素のトーンかつ真顔で言うなや」

弩躬「猿渡殿は喜怒哀楽がはっきりしてるなぁ」

猿渡「そりゃな。昔は俺が笑ったら女が何人も卒倒したもんだぜぇ」

悠「はんっ」

猿渡「まぁ、気にすんな。ボウズ、おっちゃんがアレだ。凄過ぎただけだ」

悠「なんで、慰められる形になってんだ?ん?オイ、コラ猿顔!!」

猿渡「きゃっきゃきゃ」

ともき「遊ばれてるなぁ」

弩躬「だな」

悠「おれが遊んであげてるの!」

ともき「どういうポジションだよ…」

悠「老人介護してるポジションかな」

猿渡「おぉ、そいつはいい息子どもだけでなくボウズにも老後を見てもらえるなら安心だ。美人のお姉ちゃんを連れて来てくれな」

悠「やかましいぞ色ボケ!」

ともき「この人は一生介護必要ない気がする…」

弩躬「長生きもしそうだしな」

後楽「老後ならおじさんも見てくれ。っていうか、今から養ってくれ」

悠「よし、歯食いしばらず力抜け。渾身の打撃を急所という急所に叩きこんでやる」

ともき「どっから出てきたんだ」

後楽「おじさんは自分に都合がよさそうだったり有利だったりすると出てくるんだよ」

弩躬「すげぇ、生粋のクズだな。」

ともき「わりときついこと言うんだな…」

悠「その通りだから仕方がない」

後楽「かっかっか、そうツンケンするなよ。ほら、チョコレートやっから」

悠「いらねぇよ!」

弩躬「あ、俺にじゃあください」

猿渡「俺ももらっちゃおうかな」

ともき「チョコで酒呑めるタイプなんだな」

悠「まんじゅうで日本酒飲めるけどなおれも」

ともき「ド酒呑みばっかりか…」
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