ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(4/25/夜)ー

拳二「ハッピー25日!」

悠「Nothankyou」

拳二「やかましい!日本語話せ!」

悠「25日も英語で言えないバカに怒鳴られるなんて何て日だ!!」

恋「やかましいのぉ」

ともき「25日の恒例行事だから」

悠「ただの脅しだ、脅し」

拳二「家賃は払って当然だろ!」

悠「だから何度も……!」

恋「これが恒例行事か?」

ともき「あの二人にとってはだけどな」

悠「がるるる!」

拳二「うがぁぁ!」

恋「獣が二匹…」

ともき「ケダモノでも可」

悠「毎月この日が厄日としか思えない」

拳二「俺ぁにはいい日だ」

悠「チッ」

拳二「かっかっか!もらうもんさえ貰えりゃあ舌打ちぐらい許してやるよ」

悠「おい、釘打ち貸してくれ。アルトアイゼンばりに打ちこみまくってやる。」

ともき「舌打ちじゃなくなってるだろ」

悠「舌に打ち込めば問題ない」

拳二「恐ろしいこと言ってんなよ。ヤクザよりえげつねぇ」

恋「いつだったか後楽を鍋にすると言っていた時と同じ目をしておる」

ともき「SAN値がゼロなんだな。」

碧「でも、元から狂ってるからSAN値も何も関係なくないか?」

悠「うるせぇカステラ!」

碧「お、おぅ……カステラって」

ともき「多分、なにも考えずにいったんだな」

恋「恋はカステラよりもパンケーキを食べたい」

悠「このまえホットケーキ焼いて上げただろうが、めっちゃメープルシロップ掛けてニコニコしながら食べてたのは誰だ」

恋「ホットケーキじゃなくパンケーキ!」

悠「結局どっちもフライパンで焼くんだからいっしょだ。いっしょ」

恋「なぬ?!」

拳二「そうなのか?」

ともき「えぇ、フライパンで作るケーキだからパンケーキっていうらしいです。」

恋「なんと……だったら、テレビでやっていたあのフルーツがいっぱい乗ったものとかは……?」

ともき「そりゃまぁ……普通にパンケーキに盛ってたりした方が華やかだし」

拳二「ってぇことはなにか?自分の家でホットケーキ作ってクリームとか盛りゃあいいってことか?」

ともき「まぁ、細かいことを省いて端的に言えば」

恋「なんと……なんと……」

悠「なんかショック受けてる」

ともき「特別なスィーツって想像が有ったんじゃないか?」

悠「スィーツって……恋がスィーツて……プッ」

恋「あ?」

悠「ドスが利いてる…。」

拳二「よーわからんが、甘いもんが喰いたいなら俺ぁが喰わせてやろうか?」

恋「なに?」

拳二「今開いてる店限定でなら好きなもん食わせてやるよ。金もあるしな」

悠「おれの金だろ!!」

拳二「俺ぁの手に渡ってるんだから、俺ぁの金だ」

悠「殴る!」

恋「やめい!さぁ、それよりすぐ行くぞ!」

悠「コイツ……スィーツに目がくらみやがった」
83/100ページ
スキ