ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(4/17/夜)ー

窈「しかし、悠は容赦ないよね。」

悠「オラァっ!」

ブンッ!
ひゅかっ!
窈「危っ!なにするだぁ!」

悠「容赦せずに殴りかかってこいって言うから」

窈「いってないっ!!」

悠「歴史の闇の沈め!」

窈「会話が出来ない!?」

京「悠と窈は仲悪いの?」

ともき「いやー、びみょーかな。」

京「そうなんだ。」

ともき「まぁ、でも、本当に仲悪かったら話したりはしてないはずだし」

京「なるほどなぁ、ふくざつな人間関係っていうやつだな。」

ともき「違う……事もないか。この場合」

悠「まぁ、仲良くするつもりも無かったりするんだけとな」

窈「もう少し歩み寄ろうよ!」

悠「フンッ!」

ドッ!
サッ!
窈「危っ!!今度は何!」

悠「歩み寄ってやったんだ」

窈「違う!踏み潰そうとしただけだろ!」

悠「文句の多いやつだな。ハゲろ」

窈「ハゲないし!文句もでるさ!」

澪「あのさ……あんまりドタバタしないでくれないか?」

悠「悪いな、全部コイツが悪いから」

窈「えぇ……そんなバカな」

ともき「いっそ仲良くしない方がいいですよ。コイツは第三者どころか四者くらいで奇行を傍観している程度のポジションで居る方いいですから」

悠「誰が金木犀だ」

京「きんもくせい?」

悠「香りの強い黄色い小さな花咲かせる樹だよ」

ともき「匂いが強いから自宅にあるより、二軒隣くらいにある方がちょうどいいっていう事を言いたんだよ」

窈「なるほど、そういうこと考えるのはホント凄いよね。」

悠「あぁー?」

窈「褒めたのにケンカ上級者のメンチ切られた」

ともき「目を合わせないのが一番です」

悠「ひとと話すときは目を見て話そう!!」

京「もちろんだ!」

悠「わぁ……まるで逸らさない。この眼力……。」

窈「……がりゅーちゃんさ、アイドルとか興味ない?」

京「アイドル?」

悠「おい、なにほざいてやがる。」

窈「いや、純情でボーイッシュな一生懸命な女の子って結構すばらしい素材だと思うんだよね。よかったら、考えといてよ。はい、これ俺の名刺ね。」
スッ…
ピシッ
悠「とぅっ」

窈「……なにを?」

悠「がりゅーに変なこと教えるな」

窈「アイドルは立派な仕事だ」

悠「んな相手を靴に画鋲入れたり服を斬り裂いたりドロドロした世界にコイツを関わらせるか。少なくともおれの目が黒いうちはな!」

窈「変な本とかの読みすぎだっ!!」

ともき「そもそも、お前の眼は両方とも黒くないだろ」

悠「……緑眼のジェラシィィィィ!」

ともき「緑でもないだろっ!!」

窈「……まぁ、一応もらっといてよ。」

京「よく分からないけど、わかった。」
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