ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(4/10/夜)ー

摩耶「はー……春だねぇ。なんかのんびりしちゃうよ」

悠「摩耶が溶けてる」

ともき「珍しい…酔ってるとか?」

摩耶「んー……少し飲み過ぎたかもぉ」

ともき「何飲んでるんだ?」

碧「果汁100%キウイジュース」

ともき「アルコールは?」

碧「とうぜん入ってないわな。果汁100%だし」

悠「ともき、摩耶はアレで人をからかうのが好きだからな。おれとは違うタイプで」

ともき「そうみたいだな。摩耶君のは害が無い」

悠「おれのは癒しがある」

ともき「キウイのかたーいヤツをこれにぶつけてくれないかな」

碧「ドリアンならあるけど」

悠「そんなもんぶつけてみろ打ちどころ悪かったら死んじゃうからな!!」

ともき「お前なら大丈夫だ」

摩耶「信用されてるね!」

悠「……いや、騙されないぞ!それは信用じゃないぞ!」

摩耶「ドリアンなんて何であるの?」

碧「……何でかあるんだよ」

ともき「何でかあるドリアンって怖いな」

悠「食うか」

澪「やめろよ。臭くなるだろ」

悠「あの匂いおれは平気だけどな」

ともき「お前ってたしか正露丸の匂いも平気っていってたな」

悠「あの匂いは結構好き」

碧「引くわ…。」

摩耶「ドリアンて新鮮なやつなら臭くないんだよ」

ともき「へぇ」

摩耶「でも、臭くないからって食べたあと胃の中で臭くなるから結局口は臭くなるんだけどね。」

ともき「ドリアンの匂いが腹から込み上がってくるのは嫌だな」

悠「火を通せば匂いも消えるぞ」

ともき「余計臭くならないか?」

悠「しっかりと通せば平気だ。ただ中途半端だと悲惨なことになる」

碧「ってか、火を通したドリアンなんか食べたくないだろ。生でもお断りだが。」

悠「じやあ、貰って帰っていいか?」

澪「好きにしてくれ。ただし、ここでは絶対に食べるな。」

悠「あー、じゃあ家で食べりゅ」

ともき「なんかイラっとした」

摩耶「でも、フルーツの王様って言われてるよね。ドリアン」

悠「まぁ、この外見は暴君王って感じはする。フルーツって言うより鈍器だし」
ブンブンッ

ともき「振りまわすな……万が一人に当たったり落したりして割れたら大惨事だぞ」

悠「おれにはぶつけようとした癖に……」

ともき「お前は平気だから良いんだよ」

悠「これをぶつけられたらさすがに痛いってトゲが半端ないし」

摩耶「キウイジュースおかわり。」

碧「はいよ」

ともき「……摩耶君、キウイ好きなのか?」

摩耶「んー……出されれば食べなくもない感じ。でも、なんか飲みだしたら美味しいよ」

悠「おれはすっぱーーーいやつが好きだな」

ともき「普通は甘いのだろ」

澪「ゴールドパインもあるけど」

摩耶「あ、じゃあそっちもちょうだい」

悠「春らしいなぁ」

ともき「キウイに春らしさは感じられないって」
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