ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(3/12/夜)ー

悠「高い高いしたい」

ともき「……脳みそがついに腐り溶けだしたか?」

悠「いや、それはまだ大丈夫だけど、高い高いしたい」

ともき「いや、言っていることが分からない」

悠「だからこう両手で持ち上げてたかいたかーいって」

ともき「……」

碧「……」

悠「なんだよそんな熱い眼差しをぶつけてくれるなよ。ぐへへっ」

ともき「冷ややかかつ呆れた視線だよ」

碧「だいたい、なんで高い高いなんだ」

悠「なんとなく」

ともき「馬鹿じゃないか?馬鹿じゃないか?」

悠「二回言うなよ。二回言うなよー!」

ともき「言い返さなくていいから」

悠「ということで次、あの扉を開けて入ってきた奴に高い高いする」

ともき「勝手にしろよ」

千夜「……」

悠「たかいたかーい!」

千夜「!?」

ドゴスッ!
悠「ぐべっ!」

ともき「おー……がっつり顔面に足の裏が入ったな」

千夜「なんだぁ?咄嗟に蹴ったけど……おい、なんだ、不意打ちかコラ!」

悠「痛っ……おもに顔と鼻が痛い」
ぼたぼたぼたぼた

碧「あーーっ!カーペットが汚れるだろ!血を落すな!血を!」

悠「おれの心配は無しか!」

ともき「自業自得だろ」

千夜「なんなんだよ……」

悠「いや、高い高いしたくなって」

千夜「ついに脳みそが腐り果てて汚汁になって垂れ流れたのか?」

悠「なんで皆ひとの脳みそが腐っていってる最中みたいな言い方するんだろ……ズッ!」

ともき「鼻血すするなよ……。あと、そうとしか思えないからだろ」

悠「脳みそが腐っていってるとしか思われないってなんだ……」

千夜「そのまんまの意味だと何度言ったらわかる」

悠「酷い、酷いわ!私はただ高い高いしたかっただけなのに!」

ともき「なにいってるのかホント分からなくなってきた」

千夜「……わかった」

ともき「へ?」

千夜「俺が他界他界にしてやるよ」

悠「ごめん、字が違う」

千夜「遠慮するな。」

ゴッ!
悠「速い゛ッ?!」

ともき「……わりとマジで蹴ってないか?」

千夜「わりとマジで蹴ってる」

悠「おま……今のも痛かったぞ……」

千夜「ロー!ミドル!」

ゴッゴッ!
悠「ぬ゛っ!ぎぃっ!」

ともき「……ま、たまにはこういう反省もしなきゃダメだよな」

碧「いや、ウチとしては大迷惑なんだけど」

千夜「オラァっ!どしたぁっ!」

ゴッ!がっ!
悠「ちょ、なんかスイッチ入りだしちゃったぞ!」

ともき「まぁ、怪我はほどほどにな」

悠「うぉぉい!」

千夜「おらぁぁ!」

ゴッ!!
39/100ページ
スキ