ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(3/6/夜)ー

摩耶「雪、降ってたね」

悠「ぴっ、ぴぃぃぃっ!」

ともき「っ……」

亮「うわ、なんか、いま……耳がおかしくなりそうだった」

摩耶「……超音波?」

悠「おいおい、いくらおれがダンディなのに華やかで心地よいボイスしてるからって」

ともき「怯んでる人間と耳がおかしくなりそうといってる人間がいるんだぞ?」

悠「じゃあ、リッカならいいのか!歌いながら戦えばいいのか!」

六花「一曲いっとくー?」

ともき「好きにしてくれ」

摩耶「じゃあ、拳きかせた演歌で」

六花「……」

悠「ナチュラルに困らせるリクエスト放りこむ摩耶が怖いけど素敵」

摩耶「はいはい、どうせ僕は黒いですよ。真っ黒真っ黒」

悠「何も言ってないのになぁ。最近、おれに対して被害妄想持ってないか?」

摩耶「嫉妬キャラで売り出していこうかと」

亮「なんで急に」

摩耶「悠君が腹黒腹黒って僕を追いこむから」

悠「いってま千円」

摩耶「まぁ、実際に黒いんだけどね」

ともき「本当に腹黒い人間は自分のことを腹黒いなんて言わないよ」

悠「そうそう。おれなんて真っ白」

ともき「頭の中が真っ白の間違いだろ」

悠「つまり真っ白いキャンパス!何色にもなれってことね!!」

ともき「ちょっと薬が切れかけてるんだ、みんなごめんな」

悠「ちゃんと七色のお薬飲んでるよ!」

六花「ただの会話がコントって凄いねー」

ともき「勝手に片方が暴走してるだけだよ」

摩耶「悠君が本当に暴走したらこんなもんじゃないよ。蒼天塔のてっぺんからヒモ無しバンジーするよ」

悠「いや、死ぬって。それただの飛び降り自殺だよ」

亮「お前ならなんとなく生きてる気がする」

悠「なんとなく生きてるってなんだ」

ともき「何となくだろ」

悠「……何となくか」

六花「えっ、なんか納得しかけてる?」

摩耶「悠君はね、本当に本当に真面目なときじゃないと脳みそ3%くらいしか働かせてないから繰り返し言い続ければ、そういうことかって納得しちゃうんだよ。」

悠「思い込みパワー!」

ともき「やかましいわ」

悠「乗ったら乗ったで怒られるって理不尽~」

亮「……」

悠「何見とんじゃゴラァっ!!」

亮「えぇっ?!なんで急に怒られたの俺」

摩耶「俗に言う八つ当たりだよ」

悠「八つ当たりって八つの方向に投げればどこかに当たるって意味なんだぞ」

六花「へー、そうなんだ」

悠「嘘だけどな」

六花「……」

ともき「コイツのいうことは1/4程度に聞いとかないとダメだぞ」

悠「だから半分は聞こう」

摩耶「僕は全部ちゃんと聞いて…」

悠「摩耶……」

摩耶「から傷つけるよ」

ともき「上げて落とすとはこのことだな」

悠「でもな、不思議と摩耶に酷いこと言われても傷つかないんだ」

ともき「それは何か開けちゃいけない扉開けてるだけじゃないのか?」

亮「……」

悠「何見とんじゃゴラァ!」

亮「だから何でそんな理不尽に俺は怒られてるんだよ!!」
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