ｰラスタ･ラヴｰ

紅「なぁ、ここに居ると、美味いものが食えるって噂はほんとか？」

澪「どっからそんな噂が？」

紅「いや、なんか悠が最近夜はラスタで飯食いにいくのが忙しいっていってたから。」

美喜「うちで食べてる訳じゃないけどね。」

紅「そうか。じゃ、悠についてればいいわけか。」

澪「まぁ、遠からずですね。」

紅「今日は来てないのか。」

美喜「見てないわね。」

紅「ちぇ、じゃまた来るな。」

澪「はーい。」

美喜「って注文なしかい。」

梓「こんばんは。」

悠「ようぅす」

澪「あ、悠来た。」

悠「これから、梓と飲茶食いにいくんだけど付き合わないか？」

美喜「アンタねぇ。うちの店が夜中までやってるの知ってるでしょ。」

悠「そうか。紅あたりがいると思ってきたんだが。しかたない、二人でいくか」

梓「うぃっす。」

澪「いってらー。」

美喜「っか…注文しなさいよ…」

澪「はは…(と言うか、あの二人ってかなりの大食いだったような……)」







ｰロマンス通り近くｰ

梓「飲茶って俺はじめてだ。」

悠「遠慮せずにガップリ食えよ。」

梓「了解」

おばちゃん「お茶は？」

悠「菊花茶をお願いします。」

おばちゃん「はい、どーぞ」

梓「ふーー…おいしい」

悠「はーー…んまいだろぉ。ここは中国茶葉を売る専門店だから、とにかく茶はなんでもうまいんだよ。これもベースは烏龍茶で飲むと菊の茶の香りがふわっとくるだろ」

おばちゃん「点心はどうしる。」

悠「季節の野菜炒め。海鮮ひすい餃子、カボチャいり蒸し餃子、カニシュウマイショーロンポー。手羽先の醤油煮と肉団子のスープ。」

梓「ニラとエビの焼き饅頭。海鮮春巻き、海老餃子、フカヒレ餃子と中華風おこわ。」

おばちゃん「はいはーい。」

悠「かぁ、季節の野菜炒めうま！どーして葉っぱの塩炒めがこんなに美味いのか。」

梓「カボチャ餃子黄色色くて綺麗っすね。皮がほんのり甘いし。」

悠「翡翠餃子の緑はホウレン草だ。っか、カニシュウマイ超うめぇ！カニ最高！」

梓「このニラとエビの焼き饅頭もあつうめー！海老がプリッとニラがまたどっさり入ってて。」

悠「手羽先もんまい！見た目より味濃くないしな。」

梓「肉団子のスープもおいしーよ。具はとろあつ、皮さくさくの海鮮春巻きとかも殺人級だし」

おばちゃん「よく食ったね。デザートいけるかい？」

悠「もちろん。ウーロンゼリー二つとカスタード入り桃マンね。」

梓「うは、桃マンの皮うまかじると湯気でるし」

悠「このゼリーな全然甘くないんだけど上にかかったあまーい濃ーいミルクがいいんだよ。」

梓「すいません、福建茶二ついれてもらえますか」

おばちゃん「あいよ。」

悠「んくんくんくんく…」
梓「んくんくんくんく…」

悠･梓「「ぷっはー！あーー美味しかった。」」