ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(2/24/夜)ー

悠「ほんの、ほんの少しだけ寒いのがマシになって来た気がする」

ともき「あぁ、そうかもな」

窈「三月が近いものね」

悠「芽吹き生い茂る季節!新たな出会いの季節!!」

ともき「まだ出会いを求めるか」

悠「女の子限定でな」

ともき「だから、まだ出会いを求めるか」

悠「そろそろ異世界から吸血鬼美少女が現れたりすると思うんだよ」

ともき「パソコンの中にでも入ってろ」

悠「入れるもんならはいりたいですよ!!!」

窈「わぁ……必死」

悠「あれ、お前居たの?」

窈「10行前読み直して!!」

悠「メタいこといってんじゃねーよバーカ!」

窈「理不尽な……。」

ともき「ホントに」

悠「で、なに?」

窈「なにって?」

悠「なんで此処にいる」

窈「君さ……俺と顔合わせたらそれ聞くけど俺だってお酒呑みに出歩くことくらいあるからね」

悠「いや、ダメ」

窈「駄目ってどういうことさ?!」

ともき「凄いな……まるで子供の喧嘩だ」

碧「なんか兄弟みたいだな」

悠「ぐぶっ……」

ともき「兄弟と言われたのが嫌過ぎて死んだぞ」

窈「ねぇ、泣くよ?いくら俺が理不尽に慣れてるからってそろそろ泣くよ」

ともき「理不尽に慣れてるって言うのもどうなんですか」

窈「だってさぁ……そもそも悠君、冷たいんだよね」

悠「おれは低血圧だが体温は高いぞ」

ともき「お前みたいなのが低血圧なら全人類は貧血に悩まされる日々だよ」

悠「毎朝起きるのが辛くて」

ともき「それは低血圧のせいじゃなくてただの寝不足だ!早寝しろ早寝」

窈「お母さん……だ」

ともき「誰がお母さんですか!」

悠「ともき」

碧「ともき」

澪「ともき」

窈「ともきくん」

ともき「…………」

悠「一応聞いてやるがおれのどこが冷たい」

窈「いっしょにご飯たべよーって誘ったら無視するし」

悠「無視しても勝手にあがって食ってくだろ」

窈「まぁそうだけどね」

ともき「結構ずぅずぅしいな」

窈「ちゃ、ちゃんと差し入れとかはしてるから」

悠「動物、動物、海だ」

窈「はい?」

ともき「ズー、ズー、シー」

窈「ああっ!?なるほど!」

悠「残念なことにウチには後楽というキングオブ図々しいが居るんだけどな」

ともき「あの人は図々しいって段階なのか?」

悠「寄生虫といってもいい」

後楽「狸なのに寄生虫とはこれいかに」

悠「ちっ、沸きやがったな」

後楽「あぁ、兄ちゃんにようじゃないぞ。こっちの兄さんに用事だ。ほら、いつも通り嬢ちゃん達の写真撮って来たぜ」

窈「ちょ、今は!!」

悠「……ともき、110番頼む」

窈「待って!違うから本当に普通のスナップ写真だからぁぁ!」
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