ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(2/20/夜)ー

悠「野菜ジュースの白桃ミックスとかイチゴミックスとかって、野菜としての活躍を見せたいのか、フルーツとしての活躍を見せたいのか分からないよな」

ゆえ「おいしー……」

悠「たっぷり呑みなさい。ビタミンをとりなさい」

ともき「風邪を心配してんなら帰れよ」

悠「娘とのコミュニケーションタイム中なんだ」

ともき「家帰ってしろ!」

摩耶「にーはぉー」

悠「エクスキューズミー」

ゆえ「ちゃお……」

ともき「なんで誰ひとり日本語じゃない」

悠「ワールドワイズな会話ってことさ」

ともき「ワールドワイズに謝っとけ」

ゆえ「せーかーいでいちばんおひめさま……」

ともき「それはワールドイズ・マイン」

摩耶「ゆうなちゃん風邪どう?」

悠「薬も呑ましてるし明日には治ってるよ。治ってなかった病院に来てもらう」

ともき「行けよ!」

悠「病気の娘を家から連れ出すなんてとてもとても」

摩耶「見事なゲスっぷり♪」

ゆえ「いきすぎたあいはよくない……」

悠「スティックケーキ食べるか?」

ゆえ「いただきます……♪」

摩耶「餌づけ」

悠「おやつといってくれ」

ともき「何時のおやつだよ」

ゆえ「ごちそーさまー……」

悠「クリームついてるぞ」

ゆえ「ぺろり……」

ともき「器用だな、をい」

悠「ちゃんと拭こう。家ではしていいから」

ゆえ「はあく……」

ともき「それでいいのかそれで」

摩耶「外面さえ良かったら案外問題ないよ」

ともき「さらっと毒吐くんだな」

悠「いや、外面より金があるかないかだろ」

ともき「もっと最低なこと言いだしやがった」

後楽「いやいや、真の真理だぜ。金はあっても腐るもんじゃない。駄目なのは金の使い道が悪い奴だ」

悠「お前のことだろ」

後楽「いや、おじさんはプロのニートだし」

悠「顔をすりおろしたい」

ともき「グロいグロい」

後楽「そう怒るなよ。兄ちゃんほら、ゆうなのお嬢ちゃんのために風邪薬貰ってきたぜ」

悠「後楽……へっ、なに気持ち悪いことしてんだよ」
がさがさ……

摩耶「ん?大きいふくろの割にすかすか」

悠「……」
ひょい

ともき「それって、試供品とかで配られる一回分ののど飴じゃね?」

悠「お前は……今、「俺」を本気で怒らせた……。」

摩耶「おー、殺意の波動」

後楽「冗談、冗談だ!ほらほら、ちゃんと薬あるある!」

ゆえ「いまのはちょーじごうじとく……」

悠「狸狩りじゃーー!皮はいでジョロギア刷りこんでやる!!」

後楽「兄ちゃん!落ち着けよ!」
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