ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

鈴猫「ずるい。」

美喜「はい?」

鈴猫「美喜と澪くんと悠だけでイタリアンいってずるいなぁ」

美喜「いや、あれは付き添いってだけよ。森下さんもいたし。」

澪「けど、美味かったですよね。あとで悠に聞いたんっすけど、あの店ブイヤベースも最高らしいですよ」

鈴猫「いいなぁ」

美喜「ていうか、アンタは悠とご飯いきたいだけじゃないの?」

鈴猫「そ、それは…」

森下「こんばんは。」

澪「あ、森下さんいらっしゃい。ご機嫌ですね。」

森下「あのお店のコラムが評判よくてね。この分だと今年のボーナスは期待できそうなんだ。」

美喜「ならうちの店に貢献してくださいね。」

森下「あはは。わかったよ」

澪「それで今日は?」

森下「あぁ、実はまた悠くんにお店の紹介を頼んでね。ここで待ち合わせなんだ。」

悠「ちーす。コプチャンチョンゴル鍋食いにいこーぜ。」

澪「コプチャ…なに?」

悠「コプチャンチョンゴル鍋。牛の内蔵と野菜の鍋の事だよ。」

森下「今日は韓国料理かい!楽しみだなぁ。早速いこう。澪くん、美喜くんはどうだい?」

美喜「私たちは今日仕事だから変わりにその娘連れていってあげて。」

鈴猫「え?」

悠「おし、じゃ行くぞ。」
森下「おー!」

鈴猫「お、おー!」










ー新宿駅近くー

店員「らっしゃい。注文はなんにする?」

悠「キムチ饅頭(ギョーザ)にコプチャンチョンゴル鍋三人分持ってきて。それとビール三つ。」

店員「はいよー。」

悠「じゃ、とりあえず。乾杯!」
森下「乾杯」
鈴猫「乾杯」

悠「このキムチ饅頭が美味いんだよ。」

森下「はが、はふ、あついへど美味い!」

鈴猫「水餃子なのがおいしい。」

悠「皮がトゥルッってしてるのがいいだろ。ビールも進むし。」

鈴猫「うん、私水餃子大好き。」

森下「はい、コプチャンチョンゴル鍋お待ちどうさま。」

鈴猫「うわぁ、すごい盛りだね。」

悠「春菊にモツ。ネギ、えのき、とうふ、しいたけだ。あとでうどんで絞めるのがまた旨いんだ。」

鈴猫「真っ赤なスープだけど辛くない?」

悠「キムチチゲとは違っててなあっさりなんだ。牛骨スープで口当たりマイルドなんだけどあとからジワーッと辛さが来るわけなんだよ。美味いから食ってみ、食ってみ!」

森下「……(悠くんの語りをそのままコラムにしてみよう)」

悠「それで野菜たっぷりなのがヘルシーでいい訳だな。またこのあとに卵落とすってのがなけるっつーか…」

鈴猫「ねぇ悠、椎茸はたべないの?」

悠「キノコは苦手なんだ。それよりほら、煮えてるから取るぞ。これ鈴猫の分な。」


*悠は鍋料理などでは給食当番になる
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