ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(2/13/夜)ー

澪「悠、お前が取り寄せてくれって言った酒が来てるぞ」

悠「キラーマジンガ!!」

ともき「でたよ…マジンガ」

優日「なになに?」

澪「これだろ」

悠「おおっ!酒呑童子「吟醸古酒、古都」!」

ともき「凄い名前だな」

優日「開けていい?」

悠「やめてよ?!」

ともき「優日もさらっと言ったな」

澪「店の方にも何本かいれたから呑むか?」

優日「呑む呑む」

悠「それじゃおれにも入れてくれ」

ともき「お前も呑むのかよ」

悠「こっちはこっちで楽しむんだよ」

ともき「呑んべぇだな」

優日「でも、その気持ちはよく分かる。」

ともき「わかるのかよ…。でもさ、ツッコミいれていいか?」

悠「おう、バシバシ来い」

ともき「ここで呑むんなら。ひと口、味見してから改めて取り寄せるのが普通じゃないのか?取り寄せてから味見するって逆じゃね?」

悠「んー、まぁでも、おれが買わなきゃ買う予定なかっただろ?」

碧「まぁ、そうかな」

悠「だから、な。細かいことはいいんだよ!」

ともき「ツッコンだらこれだよ」

優日「いいから出してくれないかな」

澪「お前はお前でフリーだな……。ほら」

悠「おー、芳醇な香りだ」

優日「んー……濃いねぇ」

ともき「とろってした甘味だな。どういう酒なんだ?」

悠「丁寧に仕込まれた吟醸酒を10年以上静かに熟成させた、ちょっと贅沢な大古酒だ。琥珀色の輝き、深く甘やかな香り、黒蜜のようにとろりとコクのある味わいが魅力だろ。」

優日「あー、これ好きかも。悠、それちょうだい」

悠「やるか!」

優日「ちぇ」

ともき「ここで飲んだらいいじゃないか」

優日「悠から貰ったらタダだし」

悠「お前のそういうざっくばらんなところ嫌いじゃないぞ」

優日「このお酒チョコとも合いそうだよね」

悠「確かにこの味なら合うだろうな。おれは絶対に嫌だけど」

ともき「絶対か」

悠「酒が混じっても絶対だな」

優日「ウィスキーボンボンとか好きそうなのにねぇ」

悠「だったらウィスキーのむって、ポテトチップスうどん味ってだったらうどん喰うっての」

ともき「後半は知らん」

悠「お菓子業界も見失ってるよな」

優日「でも、そういう新商品見つけたら?」

悠「まず間違いなく買う」

ともき「買うんかい」

悠「買っちゃうんだよ~。」

ともき「なんだかんだでお前みたいなのがきっといい客なんだろうな……」

優日「プリン好きだしね」

悠「男はプリン好きなんだよ!」

ともき「そこまで力強い事もないと思うんだけどな…」

澪「チョコプリンは?」

悠「ねぇよ馬鹿」

澪「こいつ、顔面が変形するくらいぶん殴っていいかな?」

ともき「ガンガンいこうぜ」

悠「命を……ってか、おれをだいじに!」

優日「いろいろやろうぜ、じゃなくていろいろ呑もうぜ」

ともき「優日、絶好調……いや、スーパーハイテンションだな」

悠「お前ら……そういうノリしてくれるからすげぇ好き」
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