ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~10

ーラスタ・ラヴ(2/5/夜)ー

悠「……」

亮「わっ、ど、どうしたんだ?突っ伏して超ホラーになってるけど」

ともき「明日の天気予報が大雪だったから全身で脱力してるんだろ」

悠「雪なんかふらないっ!」

ともき「まぁ、そうかもな」

亮「まぁ、雪が降るっていってもたかが知れてるだろ」

悠「寒いのが嫌なの!」

亮「じゃあ、もう大人しく家にいたらどうだ」

悠「それはそれでなんか悔しいだろ!」

亮「えぇ……」

ともき「ほっとけほっとけ」

悠「もし明日……とんでもなく雪が降ったら」

亮「降ったら?」

悠「おれは不貞寝する!」

ともき「結局引きこもるんじゃないか。前置きはなんだったんだよ」

悠「うー!うー!」

亮「今日はいつにも増して情緒不安感が酷いな」

ともき「ホントに……」

碧「脱法のハーブとか吸引してんじゃねーの?」

悠「おい、やめろよ。ただでさえそういうニュース流れてんだから」

ともき「それで何やってるんだ?」

悠「天然もんだよ!」

ともき「天然でそれだから情緒不安て言われるんだぞ?」

悠「な、なるほどっ!!」

亮「納得できたのか?」

悠「できるかボケ」

亮「……」

ともき「腹立つよな」

亮「なんかそれを通り越して可哀想になって来た。」

悠「憐れむな!けど、同情するなら暖をくれ!!」

亮「じゃあ肉まん買って来てやるよ」

悠「やったーー!!ありがとう亮!!」

亮「そんな喜ばれること言ったか?」

ともき「数を指定しとかないとシャレにならない量を買わされるぞ」

悠「亮だけに?」

亮「……」

ともき「……」

碧「……」

悠「感動して言葉も出ないか」

ともき「くだらな過ぎて気を失いかけてるだけだ」

亮「肉まんは無しだな」

悠「嘘つきっ!この嘘つきメッシュ!」

亮「どういう悪口だ」

悠「とりあえず辺りさわりのない悪口かな。嘘つきツンツン頭!」

ともき「逆に微妙にイラっと来ないか?」

亮「さされては無いけど蚊が飛んでることに気がついてしまった程度にイライラする」

悠「誰がモスキートだ!」

ともき「蚊は叩けばいいけど、お前は叩いたところで撃退できない」

悠「雲水に腹叩かれたときはその日一日もの食えなかったぞ」

亮「そういうレベルで叩けってことか?」

悠「そういうレベルで叩かれたらおれも困るってこと」

ともき「全力でめんどくさいな」

悠「言われてるぞ亮」

亮「そのセリフはそっくりそのまま悠に正拳突きで叩き返すよ」

悠「ちょっとはおもろいこというようになったゃんけコラァ」

亮「助けてくれ」

ともき「諦めてくれ」
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