ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(1/31/夜)ー

紅「だるい」

悠「あー?殴られでもしたのか?」

紅「いや……そうじゃないんだけど」

ともき「疲れ=殴られって考えどうなんだ……」

紅「風邪っぽかったから薬飲んでから何かだるいんだよな」

悠「薬の成分がまわって眠くなってるんじゃないのか?」

紅「眠剤呑んだわけじゃないんだぞ」

悠「眠剤成分が混ざってる風邪薬なんてざらだからな。それに極たまにだが薬によっては妙に体質に合ってだるくなることも有るぞ」

紅「マジか」

ともき「大人しく帰って寝た方がいいんじゃないか?」

紅「そうしようかな」

悠「おれなんて一日十時間くらい寝ても眠い時あるしな」

ともき「なんか違う薬処方してもらえ」

悠「病人扱いですか」

ともき「重度な」

悠「にゃにおーっ!」

紅「んんっー……はぁー。」

悠「そもそも風邪気味っか、風邪だったんでねの?」

紅「んー、どうだろう。このところ病気らしい病気はしてこなかったんだけど」

悠「おれはここ数年単位だな」

ともき「タフだなお前ら……」

紅「悠と一緒にされるのはちょっと……」

悠「うぉい!」

紅「いや、俺は不死身じゃないし」

悠「おれだって不死身じゃねーよ!」

ともき「怪しいな」

悠「こんなに可愛いだろ」

ともき「あぁん?」

悠「ともきにメンチ切られた」

紅「お前に取っての可愛いってなんなんだろうな」

悠「そんな憐れんだ目で見るなッ!」

碧「哀れなこといってるからだろ」

悠「ばんなそかな!」

崇「哲学的な話しか?」

紅「あっ、崇さん」

崇「顔色が優れないようだな」

紅「あー、ちょっと風邪気味で」

崇「だったら家で休んでろ。今の時期に風邪を本格的に病むと辛いぞ」

紅「心配してもらってどうもっす。帰ることにします」

悠「崇のいうことならすぐに聞くんだもん……」

ともき「崇さんも優しいな」

崇「勘違いするな、俺に風邪がうつったら嫌なだけだ」

悠「これが王族のツンデレ」

崇「……」

悠「明日ハムに加工される豚を見る目をしていらっしゃる!!」

ともき「お前ももうちょっと発言を選べないのか?」

悠「おれはおれの言葉にちょっとだけ信念を込めてある!」

ともき「ちょっとだけかよ」

崇「まぁ、雑念の方が多いだろうな」

悠「どういう意味だ」

崇「そういう意味だマヌケ」

悠「……お前地味に怒ってる?」

崇「別に、ただお前は本当にひとをイラつかせる天才だとは思ってる」

ともき「……」
ブル

悠「へ、部屋の気温が下がった気がする」
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