ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(1/25/夜)ー

悠「勝負しよう」

拳二「あ?」

悠「この家賃を全額かけておれと勝負だ」

拳二「なるほど……ちょっと待て、それ俺ぁが勝ったらどうなる」

悠「家賃を払う」

拳二「負けたら?」

悠「家賃は払わない」

拳二「よし」

悠「勝負だ!」

拳二「やらんからさっさと全額耳揃えて払え」

悠「この人でなし!ゴリラ!」

拳二「うるせぇっ!俺ぁになんの得もねぇじゃねーかボケ!」

ともき「まったくだな」

紅「いくらおっさんでも今のは騙されなかったな」

拳二「あたりめぇだ!」

悠「毎回毎回ただ金を搾取されるおれの立場になってみろよ!」

拳二「家賃は払って当然なんだよっ!!」

ともき「何も間違ったこといってないな」

紅「本当にな」

悠「っか、家賃ももういいだろ。あの店くれよ」

拳二「意味が分からん!」

グォッッ!
悠「痛い」

拳二「俺ぁの手のがいてぇよ!」

紅「悠の頭殴って平気な数少ない人種だな」

ともき「えらい音してたけどな」

悠「エロいおと?ギシギシとか?」

ともき「拳二さん、形が変わるくらい殴ってくださいアイツの頭」

悠「ゾッとするこというな」

紅「……」
ズズッ

悠「お前も金属バット抜いてるんじゃねーぞ!」

紅「あ、バレた」

拳二「いつみてもそれマジックだよな」

紅「ただの収納術だよ」

ともき「いやいや……」

悠「おれだってトランプを出したり消したりできるぞ」

拳二「ほぉー、見せてみろ」

悠「手元にトランプが無いと出来るわけ無いだろ」

拳二「なぐりてぇ…!」

ゴッ!
悠「なぐっとるがな」

ともき「お前は本当に馬鹿だな」

悠「それって褒め言葉ってしってるか?」

ともき「確かに時と場合によればたまに褒め言葉として使われることも有るだろうけど今のは完全に褒め言葉として使ってねーからな」

悠「ʅ(◔౪◔)ʃ」

紅「あの顔腹立つなー」

ともき「俺もこんなに誰かを殴り倒したくなったのはひっさびさだ」

拳二「攫って埋めていいんじゃねーか?」

悠「どいつもこいつも893かよ!あっ、893だ!」

拳二「そーだよ!」

悠「銭湯は入れないでやんのバーカ!」

拳二「最近はスポーツジムにもサウナにもは入れねぇぞゴラ!」

ともき「ジムとか行くんスか……」

拳二「いやぁ、汗かいて風呂入ろうと思ったら刺青お断りとか、暴力団追放とか掲示してやがるんだよ」

紅「多いよな最近は」

拳二「まったく行きにくい世の中だぜ」

悠「なんかスマンな」

ともき「いうだけいってから謝るんだな」

拳二「そう思うならお前んちにスチームサウナ作って毎晩通わしてくれ」

悠「スチームサウナ作ってやるからおれが渡す家賃で工事費とか諸々用意しろ」

拳二「無理だ」

悠「きぃーーっ!」
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