ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(1/24/夜)ー

悠「最近は昼間はあったかくていいわぁ」

ともき「今日からだんだんと冷えていくらしいぞ」

悠「大丈夫だ」

亮「おっ、どしたんだ。珍しく前向きじゃないか」

悠「おれとともきの関係は熱々だから」

ともき「冷めるほど良好な関係でもないだろ」

悠「貴方の心はCold、私の心はHold。」

ともき「やかましいわ」

悠「やかましいとヤマカガシって似てるよな」

亮「ヤマカガシってなんだ?」

悠「山で育てる野菜なんかが鳥とか野生動物に食われないようにするために設置するかかしことだ。それを地方でヤマカガシっていうんだよ。」

亮「へー」

ともき「いや、ヤマカガシって確か蛇だろ」

悠「そうだよ。毒蛇」

亮「えっ……今さっきのかかしの話しは?」

悠「なんの話しだ?」

ともき「でたらめだよ」

亮「即席でそんなでたらめをよく考えつくな」

悠「でたらめと嘘はおれの得意分野だ」

ともき「威張っていうこっちゃないな」

悠「にゃひっひっ」

亮「笑ってやがる」

碧「太ぇ野郎だよな、ホント」

悠「多少神経が太くないとここじゃ暮らしてけない」

ともき「お前は歪んで太いんだよ」

悠「そんなことは無い。おれの場合は真っ白い絹糸だよ」

ともき「絹糸に謝罪しろ」

悠「繊維に謝罪させられるおれ」

弩躬「糸を舐めない方がいい」

悠「いしゅみん!」

弩躬「繊維は怖いぞ首とか簡単に飛ぶしな」

亮「それは怖いな……」

悠「ピアノ線でライダーの首を掻っ切る都市伝説があったよな」

ともき「ほんとうに切れるもんなのかアレって?」

弩躬「ワイヤー経によればあんがい簡単にスッパリいくけど骨や血管を本当に完璧に切り落とすのは難しいな。確実に殺すんなら鉄パイプで頭ブッ叩いた方がいい」

亮「何の話しだろうなコレ……」

悠「都市伝説の不可解点を客観的に見解し推理する話しだろ」

ともき「分かりやすく言うと?」

悠「ただのヒマつぶしだ」

亮「なんてストレートに……」

弩躬「あーでも……うちの先生なら出来ないこともないかもな」

悠「無理矢理でいいなら柏も馬鹿力でザイルで絞めたらぶっちぎることはできるかもな……って、柏の話しなんてしてんじゃねーぞゴラァ!!」

ともき「お前が言いだしたんだろ!」

悠「てへっ☆」

弩躬「あはは、撃っていい?撃っていいよな?」

ともき「顔、いや、股間が本体です」

悠「誰の本体が股間だ!そしてお前もダートをセットすんな!!」

弩躬「有象無象関係なく俺の弾道は許しはしない」

悠「許されないことしてないよ!可愛い可愛い息子だよ!」

亮「引くわ……」

悠「おい、なんで引いたコラ」

ともき「いや、普通に引くだろ」

弩躬「なんか……冷めたわ」

悠「なんでおれが悪いみたいな空気になってるんだろうか?」

碧「ピアノ線に首引っ掛けたらいいんじゃないかな?」

悠「そんな自殺は嫌だ」
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