ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(1/23/夜)ー

紅「そういえば寅ちゃんさ」

寅「なんでどいつもこいつも俺の名前を「ちゃん」付けしたりまともに呼べない奴ばかりなんだこの辺りは」

千夜「そいつの場合は素だが、悠の場合はわざとだ諦めろ」

寅「ちっ」

紅「それでいいかな?」

寅「なんだよ」

紅「なんか悠から聞いたけど分身できるんだってな」

寅「分身なんかできない。気合を飛ばしてるだけだ」

千夜「それはそれで珍術だろ」

寅「あ?」

千夜「あ?」

紅「それで気合を飛ばすとどうなるんだ?吹き飛ぶのか?」

寅「そんなわけ無いだろ。ただ、相手を怯ませる。その隙に殴る。それだけだ」

千夜「いっしゅんでも隙ができるのはデカイな」

寅「決め手にはならない、あくまでも繋ぎの技だ」

紅「なるほど……どうやって身に付けたんだ?」

寅「鍛錬」

紅「鍛錬かぁ」

千夜「鍛錬か……」

寅「お前だって背中からバット出したり入れたりできる妙な技もってるだろ」

紅「いや、これは収納術だ」

寅「収納術か」

千夜「収納実か……」

優日「あっちツッコミがいないからか会話が凄いですね」

鈴猫「ホントに……」

紅「俺ももっと鍛錬時間増やした方がいいのかな」

千夜「お前はまだ時間があるだろ。俺は店の方も有るからなぁ…」

紅「いや、俺だってバッティングセンターの方を見にいかなきゃいけないし」

寅「俺みたいに鍛錬=金になることにしないから駄目なんだよ」

紅「それは生き方がしんどくなる」

千夜「まったくだ。が……悪くは無いとも思う」

紅「だなぁ。」

優日「そうなんですか?」

鈴猫「そこで私に聞かないで……」

悠「よう、雁首揃えてなに話してるんだ」

寅「お前を叩き潰す会議だよ」

悠「ひとの居ないところでぶっそうな話ししてんじゃねーよ」

紅「いたらしていいのか?」

悠「そうでもねーし!いいもん、いいもん、悠君こっちで女の子といるもん!」

千夜「うぜぇ」

優日「えらくご機嫌だね」

悠「さっきくじ引いたらスーパーソニ子のフィギュアが当たったんだ」

優日「なるほど」

鈴猫「よかったね」

悠「よかったよ♪」

千夜「うぜぇ」

悠「あいまあいまにウゼェの合いの手いれなさんな」

紅「仕方ないな」

寅「お前が悪い」

悠「なんでやねん!」
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