ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(1/20/夜)ー

悠「お前らよォ色々と酷すぎないか?ひとがバ柏に捕まってるのに置いてきぼりで行くとか」

崇「戦略的撤退というやつだ」

氷室「柏さんは結局は悠さんの身内ですし、お任せした方がいいかと思いまして」

窈「まぁ、まぁ、無事だったんだし良いじゃない」

悠「誰だよお前」

窈「従兄弟と認められなくても!お隣さんは譲らないからなッ!!」

ともき「志が大分低いな…」

金剛「だが、逃げ足は相当早かったぞ」

悠「お前もお前だぞ金剛!」

金剛「えっ?」

悠「えっ、じゃねーよ!少しは柏を止めるなり、後頭部をブッ叩くなり出来ただろ」

ともき「それはそれで駄目だろ」

金剛「俺がどっちかの味方になったら余計に酷い事になってただろ」

悠「おれとお前で柏を殺すだろ?それで解決じゃないか」

金剛「なにも解決されてねぇよ」

紅「しかし、なんだったんすかね。あの嫌な殺気というか気配」

崇「さぁな、ああいうのはお前の領分だろ」

悠「なんでおれを見る」

崇「どう考えてもお前担当の一件だからだ」

悠「どう考えても違う。道玄のおっさん管轄だろ」

紅「じゃあ、つまりは悠なんじゃね?」

金剛「そうだな」

悠「なっとくの理由が分からん!」

ともき「九頭竜さんと師弟関係だし娘さんとお見合いまでしてる」

悠「…いやいや」

氷室「さすがともき君ですね。的確適切に狙っていて」

ともき「どうも」

崇「そういえば道玄たちはどうした?」

悠「分からん。怖い顔してたから話してない」

崇「わかった。いい方を変えよう。神姫はどうした?」

悠「なんで神姫で聞き直した」

崇「女の尻になら着いて行っていると思ったからだ」

悠「なるほど……じゃねーわ!」

紅「いや、完璧正解だろ」

悠「あぁん?!」

窈「というか……なんかあそこすごかったよな。」

悠「だから、お前誰だよ!」

窈「もういいよ、それ!」

氷室「火事というか爆発があったらしいですよ」

崇「それに関しては禅に情報を集めさせたが……これがまた愉快な話しだったぞ」

悠「どんな?」

崇「火事になったのは……王の事務所だったそうだ」

悠「王のって……ちょっと待て少し前に自爆特攻されたばかりだろ」

崇「そうだ。だが、今回も……」

拳二「今回は別みたいだぜ」

崇「拳二……なにか新しい情報か?」

拳二「あぁ、どうやら自殺らしいぞ」

氷室「自殺?」

拳二「何人かのヤツが焼死体で発見されて、そのうえガソリンの入ってたポリタンクが見つかったとか……」

悠「嘘くせぇ」

拳二「まぁ、嘘だろうよ。焼死体は原形をとどめていなかったそうだが……銃で撃たれた跡があったり、首が転がってたりしたらしい。どう考えても王がなんかしたあと証拠隠滅に焼いたんだろ」

悠「警察はそれを分かってて隠ぺいか……金剛、やっぱり柏、ぶっ飛ばしといてくれよ」

金剛「むちゃいうな」

悠「あとできたら……手錠の鍵を盗んで来てくれ」
じゃらっ……

ともき「手錠ついたままかよ?!」

金剛「捨ててたぞ」

悠「……」

崇「引き千切ってみるか?」

悠「やめれっ!?」
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