ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(1/19/夜)ー

悠「そういえばおっさん」

道玄「なんだ」

悠「龍剄って誰でも使えるものなのか?」

道玄「使えはする。ただし、相性や才能に大きく揺らぐ。どれだけ鍛錬を積もうと使えない理(ことわり)はある。」

悠「ふむ……そうなるとおれって才能ありありなんじゃね?」

道玄「お前は才能があるなし以前に順番が歪んでいる。赤龍を開いてからそれ以降発現できてない時点で……」

悠「そこで黙って首振るなよ」

紅「でも、風のバリアはポンポンだしてるよな」

悠「ぽんぽんって……」

道玄「コイツの出すアレは正式なものじゃないる中途半端な副産物。ちゃんと龍剄を操れるなら手が傷ついたりはせん。」

悠「痛いところをバシバシつくなよ」

道玄「突かれたくなければ精進しろっ!だいたい赤龍を開いたなら地電流ぐらい操れ!!」

悠「出来るかそんな器用なこと!!」

ともき「盛り上がってるな」

鈴猫「止めなくていいかな」

ともき「関わるだけ損かと」

崇「よくわからんが。とりあえず、そいつの能力は欠陥品というわけだな」

鈴猫「あ、崇……。」

道玄「そうだ」

悠「はっきり欠陥品ていうな!!」

崇「どうにか出来ないのか」

道玄「本人が努力せずしてどうにもならん」

紅「最初みたくおっさんら全員で襲撃したらいいんじゃねぇの?」

悠「オイコラ」

道玄「ソレも考えたが……逃げ足ばかりが早くなってな」

崇「人を腹立たせるのと逃げ足だけは本物だからな」

悠「ほつと他にも褒めるところ沢山あるでしょユーモラスセンスとか!」

道玄「死の縁まで追いやってみるのもひとつの手だが」

悠「違う違う。それはひとつの終わり。」

崇「なるほど……有りだな」

悠「ねぇから!っか、話し聞けよ馬鹿野郎ども」

紅「サイヤ人みたいだな死の縁から蘇るたびにパワーアップって」

道玄「コイツの場合はAだがな」

崇「A?」

道玄「一気に成長して一気に下がる。一瞬だけ最高に輝いて、終わると即悪くなる」

紅「ムラッ気ってレベルじゃないなそれ」

崇「なさけない」

悠「なぁ、ここに本人いるからな?せめて聞こえないように言えよコラ」

ともき「聞こえるようにいってるんだろ」

悠「にゃんですと!」

鈴猫「いっそ、危ない事をやめたらいいのに……」

崇「0点だな」

紅「花王……空気読めよ」

鈴猫「えぇ……。」

ともき「いや、大丈夫です。間違ってませんから」

道玄「まぁ、それは無いだろう」

ともき「あ、道玄さんも無し側すか」

道玄「儂がどうとかじゃない。どんなに心変わろうとも……こいつは結局こっち側だ。どれだけ嘘を並べても本質は変わらん」

悠「おれの本質は愛に生きる男だぞ」

紅「空気吸うな」

崇「脳を洗浄しろ」

道玄「雲水にぶん殴らせるか……」

悠「あんまりだぁぁぁ!!」

鈴猫「ホントに……。」
87/100ページ
スキ