ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(1/13/夜)ー

悠「んんっ……はぁー……眠い」

ともき「寝たらいいだろ」

碧「ここで寝るのはやめてくれ」

悠「おいおい、釘刺されちゃったよ」

ともき「直接刺されたらいいのにな」

悠「そんな倒錯的なプレイは嫌だな」

氷室「丑の刻参りですか?」

悠「誰かに呪いがかかる前におれにダメージが降りかかってるんだが」

ともき「痛い目合え」

悠「どうした。やけに毒ってるな」

ともき「ほんとにな……ちょっと自分でも驚いてる」

氷室「無意識って怖いですね。」

悠「小麦粉を練った生地に色々な具材を包み、オーブンで焼く……」

ともき「それはピロシキだ」

悠「おっかーさまー!」

ともき「……」

悠「そういえば氷室さん久しぶりだな」

氷室「そうですね。相変わらずお元気そうで」

悠「どーん」

ともき「なんだその返事は」

悠「どやぁ」

ともき「チッ」

悠「最近は聞こえるように舌打ちするのがトレンドなのかな」

崇「お前が舌打たれ慣れてるだけだろ」

悠「どんな慣れじゃ!」

氷室「どうも」

崇「なんだ、顔出してたのか」

氷室「えぇ、ようやく試験も終わって落ちつきましたからね」

崇「真面目だことだ」

悠「まったくだ」

ともき「お前はテストブチって全科目再テスト決定してるだろ」

悠「どやぁっ」

ともき「……」

崇「そこまでして学校行く必要あるのか?」

悠「あるよ多分」

ともき「だったら真面目に登校しろ」

悠「おれが真面目って……ともき、大丈夫か?」

ゴンッ!!

碧「お客さん。ジョッキグラスで殴るのはやめてくださいよ。ガラス製の灰皿あるし」

ともき「すまん」

悠「ジョッキグラスで打たれたおれはスルー?」

崇「ビクともしてないな」

氷室「まさに名人芸ですね。」

ともき「代わりにぶん殴ってくれてもいいですよ」

悠「よくねーよ」

崇「まだ、早いな」

悠「いつか殴るみたいないいかしてんじゃねーよ」

氷室「いつかは来るんでしょうね。……そういう日が」

悠「おれ最後の日になるだろ!!」

崇「くくっ」

悠「怖い、もの凄く怖いよ」

ともき「骨は拾ってやる」

碧「残ってればいいけどな」

悠「こっぱみじんこになるのはやらぁ~」

氷室「余裕ありますね。」

悠「ねーよ!」

崇「くくっ」

ともき「お前がまっとうな道を歩くことは無いんだろうな」

悠「おれはまっとうな道しか歩いてない。ただ道が茨ってるだけだ」

氷室「常時茨の道は辛いですね。」
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