ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(1/1/夜)ー

悠「あー、だりぃ……」

紅「どーした?」

悠「新年のあいさつ回り」

ともき「そんなことするタイプだったけ?」

悠「おれが向かわなくても向こうから来るんだよ。十神将のメンツとか」

ともき「普通はこっちから行くもんだろ。来てくれるんだから有りがたいじゃないか」

悠「めんどくさい」

ともき「お前なぁ」

紅「ってか、悠の場合は親父さんと挨拶しなきゃ良くなくないか?」

悠「日本に居ない奴は知らん」

ともき「ってことは……帰ってきてるのか」

悠「なんでそうなる?!」

ともき「なんとなく」

紅「当たり?」

悠「……」

紅「正解っぽいな」

悠「家の事はいいんだよ」

ともき「むしろ、そこを一番どうにかしろよ」

紅「これほどの正論もないな」

悠「毎年の事なんだからもういいんだよ」

窈「よくはないと思うけどね」

悠「……誰?」

窈「そのマジ顔で誰かって聞くのやめろよ」

悠「わりと本気でいってるんだけど」

ともき「なお性質が悪いな」

悠「うひゃひゃひゃ」

窈「まったく、新年あけましておめでとうってようやく言えたよ」

悠「いってなかったか?」

窈「まったくいってないね。ってか、会えてないよね」

悠「どうでも良すぎてそれすらも記憶に残ってなかった」

窈「そろそろ泣きそうだよ」

紅「……お前らって隣同士に住んでなかったけ?」

悠「まさかー」

窈「住んでる住んでる。」

ともき「ここまでマジにいってるとどっちが狂言なのかわからなくなるな」

窈「ときどき自分が本当に見えてるか不安になってくるよ」

悠「じゃあ、第二ステップで全面緑色の部屋で暮らしたり、鏡に映った自分にお前は誰だって言い続けてみようか」

窈「それって確か頭おかしくなる拷問か何かだよね」

悠「ソンナコトナイヨー」

ともき「これでもかってくらい棒読みだな」

悠「ゆっくりしていってね!」

紅「なんだそれ」

悠「ということで、緑の部屋と鏡どっちがいい?」

窈「やらないっての!」

悠「つまらないな。」

窈「新年早々に頭おかしくなるのはイヤだろ」

悠「当たり前じゃん」

窈「……」

ともき「それをひとにやらせようとするな」

悠「極限状態になったらひとかわ剥けるかもしれないぞ」

窈「ひと「かわ」っていうかひと「から」剥けちゃいそうだよな」

悠「ちっ!」

窈「なんで舌打ち?!」

悠「おれより上手いこというやつには舌打ちだ」

窈「この子、無茶苦茶すぎる……」

ともき「それは今さらですよ」
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