ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ラスタ・ラヴ(12/23/夜)ー

悠(女)「明日はクリスマスイブか。」

拳二「なんか予定でもあるのか?」

悠(女)「まさか……家族サービスさ」

拳二「かっかっか、家族サービスかあ。しかし、そーなると俺ぁヒマっなっちまうなぁ」

崇「前年度前々年度ともなぜかお前は悠とクリスマス正月と過ごしていたな」

拳二「そーなんだよ。なのに今年は帰って来そうにねぇからなぁ。寂しいぜ」

悠(女)「ホモかよ」

拳二「かっかっか。男に興味はねぇが……お前なら別だぜ。俺ぁ、悠みたくガキを愛でる趣味はねぇが、お前なら全然イケるぜ。どうだ。もしその気が有るなら良いホテルとか予約するぜ?」

悠(女)「寝言は死んでからいってくれ」

拳二「死んだら何も喋れねーだろ?!」

悠(女)「喋るなっていってんだよ」

崇「ははっ」

拳二「おいおい、わらってんじゃねーぞ」
ヴィーヴィー

崇「携帯なってるぞ」

拳二「っと……もしもし?あー?!ちっ、わかった。わかったよ!大人しく菓子でも食ってろ。」

悠(女)「菓子?」

拳二「急用だ。帰る」

崇「じゃあな」

拳二「あぁ」

崇「……アイツ、なんか怪しいな」

悠(女)「あの風貌で怪しくないわけ無いだろ」

崇「そういう意味じゃない」

悠(女)「あー?」

氷室「それとは別になにか隠しごとが有る……という意味ですか?」

崇「そういうことだ」

悠(女)「さもはじめからいたように、そして当然のように会話に加わってきたな」

氷室「あはは、気にしないでください。」

悠(女)「うん、気にはしない」

崇「それにしても年が越えるのも早いな」

氷室「そうですね。我々もこうして顔を合わすのはあと何度となるやら」

悠(女)「いや、アンタらは有名過ぎて嫌でも顔合わすだろ」

崇「くくっ、違いない」

氷室「分かりませんよ?私も崇ももしかしたら来年にはポストを譲っているかも知れませんし」

崇「なるほど、それも一理あるな」

悠(女)「ねーよ。ヒマ過ぎて死んじゃうだろお前ら」

崇「キングの座を降りたら……お前の片割れの店にでも雇ってもらうさ」

氷室「あぁ、それはいいですね。私もそうしましょう」

悠(女)「あーしには関係ないが一日で店の雰囲気が変わりきるな、客層も」

崇「あはははっ。いや、本当に悪くない」

氷室「ですねー。我々の引退後は悠さんに面倒見ていただくことにしましょう」

悠(女)「……なんだ、まるで引退したいようないい方だな」

崇「わかっている。俺も氷室もそして悠も引退したくても周りがそれを許しちゃくれない。ただいってみただけだ」

氷室「いやぁ、私は崇や悠さんほどではないですけどね。」

崇「ふん、よくいう」

悠(女)「なんどもいうけどあーしは関係ないからな。巻き込むなよ」
57/100ページ
スキ