ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

千夜「っ…」

悠「ほい、治療終わったぞ。」

千夜「……わりぃ」

美喜「たいした怪我じゃないみたいだけど…あんまり無茶しない方がいんじゃない。」

千夜「るせぇよ。」

美喜「はいはい、血の気の多い子ね。」

悠「まぁ、使い痛みだろうから酷いことにはならないと思うけど、風呂に入ったらちゃんと温めて、マッサージしとけ、どうしても蹴るなら逆の足使えよ。痛みが長引くようならちゃんと病院いけ…あとは…」

千夜「もぅいい…わかったよ。いつまでも脚触るな。」

悠「へいへぃ。」

紅「……ジー」

悠「あん?なんだ。」

紅「いやぁ、悠ちゃんてさ……」

悠「ちゃんづけは止めれ。言うのは言いが男に言われるとゾッとする。」

紅「んじゃ、改めて悠ってさ普通に凄くないか。」

悠「悠ちゃんは凄いしいい男だぞ。今さら気づいたのか?」

千夜「自分でちゃんづけしてんじゃねぇか……」

悠「自分で言うのは守備範囲だ。」

千夜「……」

美喜「私にはアホにしか見えないわよ。」

紅「いや、まぁあの性格は置いといて……頭は切れる。腕っぷしもある。さっきみたいに治療技術なんかも知ってる……」

悠「おいおい、止めろよ。ただ湿布張って包帯巻くくらい誰にでもできるだろ。頭も別に良くない。無駄知識を知ってるだけだし……」

紅「そうかなぁ」

悠「そうだよ。」

千夜「……トラブルシュートはどうだ。人助けなんてそうそうできるもんじゃないだろ。」

悠「千夜までなに言い出す。」

千夜「別に…」

紅「そうだ。それがあったな。薬にヤクザ、裏金…街のトラブルを解決。…普通ヒーローじゃないか。」

悠「凄いのは俺じゃなくて崇の軍団能力や拳二の存在だ。それにヒーローってのはないつも都合よく何処にでも現れて誰でも助けてくれる奴の事だ。俺は暇潰しのついでで誰でもなんか助けない。」

紅「ひねくれてるなぁ。あ、ツンデレってヤツか。」

悠「べ、別にアンタのために話してあげてる訳じゃないんだからね!」

千夜「うぜぇ」

美喜「あはははは!」

紅「ぶはっ、あっははは!」

澪「オーナーも紅さんも笑いすぎです。」

紅「い、いやぁ、今のうぜぇは完璧だったから。」

悠「俺はどうしたらいいんだよ…」

千夜「知るか。」

紅「っか、悠は誉められるの苦手なのか?」

悠「別に…。ただ、漠然と凄いとか言われてもピンと来ないだけだよ。他人のために命張るなんてごめんだし。ほんとなら、ヤクザなんかとは関わりたく無いからな。」

千夜「じゃあ…テメェの事には?」

悠「ナンセンスだな。俺はそんなガチな人間じゃないさ。」

千夜「どーだか…」
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