ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(12/15/夜)ー

悠「ふぅ、毎日シャレにならないくらい寒い」

崇「そこで腹筋でもしてろ」

悠「そういう体温の上昇方はちょっと…」

ともき「健康的でいいじゃないか」

悠「毎日血反吐吐くほどトレーニングしてるっての」

ともき「ホントか?」

悠「嘘だよ」

ともき「……」

崇「そのくらいしておかないといつか死ぬぞ」

悠「いやいや、そんなことをしたくないし、死にたくもない」

道玄「なるほど、サボりの虫が出てきとる訳か」

悠「うっ……」

道玄「年の瀬だからといってサボっていると本当に痛み目を見るぞ」

悠「おっさんにしばかれたりするのが一番痛いけどな」

道玄「その場合は雲水に頼んでおく。」

悠「さらに痛くなった……」

崇「くくっ」

悠「なんだよ」

崇「大根は煮込めば煮込むほど美味くなるがお前は叩けば叩くほどよくなっていくのかと思ってな」

悠「なにも笑えねぇ」

ともき「あんがい間違ってないだろ」

悠「大間違いしかねーよ」

崇「まぁ、どれだけよくなっていっても。本番で日ごろの成果が出せないと無駄だがな」

悠「どういう意味だ」

崇「寅に負けなければいいなと意味だ」

悠「その話しは芳子さんだ。考えただけで頭が痛くなる」

道玄「なんだ、喧嘩でもするのか」

悠「しない」

崇「似たようなことはする」

悠「おい」

道玄「そうか……ならば勝てば今以上にキツイ鍛錬をしてやる。」

悠「よし負けよう」

ともき「おい」

道玄「そして負ければ死んだ方がマシって程の鍛錬をする」

悠「これが本当の進んでも死。下がっても死……か」

ともき「どの道きつくなるんだから頑張って勝てってことだな」

悠「ぐぉぉ!おれは頑張るのが嫌いなんだよ!」

ともき「大声でいうことじゃねーから!」

道玄「どうにかならんもんかな」

崇「どうにもならないな。そいつはそういうやつだ。追い込まれないとやる気が出ない」

道玄「なるほど……ボコボコにするか」

悠「御前試合前にリタイア(再起不能)になるわ!」

ともき「あはは」

悠「笑い事じゃないからな。本当に生死にかかわる問題だからな」

道玄「そのやりとりに踏み込んだのはお前自信だ」

悠「そんな修羅の道は歩んでない」

道玄「がりゅーの娘は歩む覚悟があるぞ」

悠「ぐっ……卑怯な例えをだすな」

ともき「悠もがりゅーのことは気にしてるんだな」

悠「あれだけされて気にならないわけがないだろ」

崇「くっくっ、恋も勉強もなんて謳い文句があるが案外お前にはぴったりなのかもな」

悠「うるせーよ」
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