ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

美喜「そうだ。学生って体育祭とかあったんじゃないの?」

悠「体育祭……あったかな?」

ともき「あったよ!」

澪「おぃおぃ…」

紅「うちは終わったぞ。」

戌塚「こっちもだぞと。」

千夜「……」

悠「え、真面目に行事とか参加してるのか…お前ら。」

紅「真面目にかはともかく参加はしてるよ。なぁ、宮塚?」

宮塚「……」

悠「あれ、紅と宮塚っておな高か。」

紅「クラスは違うけど同じだぞ。六花は後輩だし」

悠「へぇ…」

戌塚「男女共学は羨ましいぞと。」

ともき「戌塚くんの所は男子校なのか?」

戌塚「男子校だぞと」

千夜「嘘をつくな元男子校だろ。今は共学だ。ただ、男子八割女子二割なだけだろ。」

戌塚「ほとんど女子は女子、男子は男子で別れてるから今も男子校だぞと。」

千夜「けっ…っか、むしろ男子校のままで良かったんだよ。」

悠「いやいや、女子は居るだろ。野郎ばっかなんてダメすぎる。まるで、親子丼の肉が鳥じゃなく豆腐みたいなもんだ。」

ともき・澪「「意味がわからねぇ!!」」

紅「千と戌ちゃんはどんな競技にでたんだ?」

千夜「千って呼ぶな…」

戌塚「俺は障害物リレーだぞと。千夜は缶けりだぞと」

ともき「缶けり?」

千夜「特別種目だ……ソフトボール投げの変種で、ただ缶を蹴っ飛ばすだけのな。」

悠「へ~…蹴りは千夜の専売特許だからピッタリの内容だな。」

ともき「けど……」

千夜「似合わねえっていいてぇんだろ。わかってるよ。」

戌塚「なんか1種目さえでてりゃぁ、なんも文句言われないからだぞと。」

ともき「あーなるほど。」

千夜「ついでに事故に見せかけてムカつく野郎にぶつけてやろうと思ったんだけどな。」

紅「やらなかったのか?」

千夜「缶は軽すぎだ。どっかブッ飛んでった。」

戌塚「記録は不明だったぞと。けど、うちのクラスは総合二位にくいこめたぞと」

紅「お、スゲ。」

悠「紅の所はどうだったんだ。」

紅「うちは結構内容がハードだぞ。男子対抗ガチの騎馬戦、棒倒しがメインかな。」

澪「ガチ?」

紅「その二競技だけは相手をぶん殴ってオーケーなんだ。騎馬戦ならタスキを奪うんじゃなく騎馬を潰すほうが多いし。棒倒しなら棒を守ってる奴等を蹴散らしていく。」

ともき「怪我人続出だな」

紅「うちの所はいろいろ緩いからな。ただ、宮塚とせっかくタイマン張ろうとしたのにとっとと負けるから当たらなかったよ。」

宮塚「たかだか体育祭でやるか。」

戌塚「それで、アニキや中山の所はどうだったんだぞと」

ともき「無事に終わったけど……コイツがなぁ。リレーは出ないわ。綱引きは手を抜くわ。玉入れの玉を亮にぶつけようとするわ……競技よりも見張りに疲れたよ。」

悠「にぱ~」

美喜「休ました方がよかったんじゃない?」

ともき「いや…やっぱり、学校行事はクラスメート全員でやりたいし」

澪「悠、ともきに謝れよ。」

美喜「てゆーか土下座ね。」

悠「え?」
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