ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(12/3/夜)ー

悠「ちぇー……」

炎銃「邪魔っ!」

ドンっ!
悠「うぇぁ?!」

宮塚「……」

踏み!
悠「ぎゅふっ!?」

クーロン「……」

踏み!
悠「ぐぎゃっ!」

匣「あーだるいだるい……」

踏み!
悠「……」

紅「……おーい、だいじょーぶかー?」

悠「なんか、おれ、いろんなひとに踏まれていった。」

鈴猫「あわわっ、だ、大丈夫?ほら、立って!」

崇「なにしてる」

悠「何してるはこっちのセリフだ!なんか今、知ってるのと知らない奴らに踏まれたぞ!」

崇「定例会議中だから入るなと札をかけてあっただろ。参加するなら最初から時間通りに集まれ」

悠「お前らの会議になんでおれが参加しなきゃならない」

紅「組員みたいなものだろ」

悠「一緒にするな」

鈴猫「あはは……」

悠「っで、なんだ、忘年会かクリスマス会の打ち合わせか」

崇「忘年会関連は毎日引っ張りだこだ。」

悠「あー……確かに待ち中のガキどもから誘い受けてたらそうなるわな。」

紅「今回はそーいうんじゃねーよ。これが配られたんだ」

悠「なんだこれ……ずいぶんとゴツイペンとスティックライト?」

崇「昨今は持ち物検査でひっかかるのが多くなってきたからな。一部のS・ウルフにはこれを配布することにした。使い方はこうだ。ライトで相手の眼をくらませて」

ピカッ!
悠「わっ?!」

崇「ペンを突き立てる」

ヒュッゴッ!
悠「いでぇ!?」

鈴猫「崇っ!!」

崇「っと、まぁこんなところだ。これなら持ち物検査でも引っかからない。」

悠「おま……アホか。痛っ……」

紅「すげぇ、しっかりとデコの真ん中刺してる。さすが崇さん」

悠「いや、違うだろ馬鹿。崇も馬鹿だけど、紅も馬鹿!」

鈴猫「ホントだよ……もぉ」

崇「くくくっ。」

悠「しかし、なんださのライトとペン。めっちゃ眩しかったし。刺されたら痛いし」

崇「ウチの八番に作らせた特注品だ。発光量が高いが普通のライト。ペンもキャップの部分が鋼鉄製なだけで刃物でも何でもない。まぁ、これ二本で数万単位の値段だがな。警察からスルーできるのなら安いものだ」

悠「そうかよ……。でも、紅はバット、祭は銃持ってるだろ」

崇「それを控えさせるために用意した」

紅「一生大事にしますよ」

悠「そういう類の贈り物じゃないだろ。ったく、怪我したらどうするんだ」

崇「今年は怪我してないんだ多少いいだろ」

悠「よかねーよ!それに骨引っこ抜かれたり、殴られたり、血尿出したりしてるよ!」

紅「あははは」

悠「笑ってんじゃねーぞ!」

鈴猫「ホントだよ」

崇「くくっ、良かったらお前も持っていくか?」

悠「いらんっ!」
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