ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

悠「鍋したいな。ここでしていいか?」

美喜「……」

澪「……」

悠「ダメか」

美喜「私が首を縦に振ると思ってるわけ?」

悠「材料諸々はこっちで用意する。飲み物と食器類だけ頼みたい。」

美喜「まだ、メリットが足りないわ。」

悠「足下みやがって……」

美喜「当たり前でしょ場所、食器、飲み物を提供するのよ。」

悠「よし、なら洗い物は引き受ける。これでどうだ。」

美喜「微妙ね。」

悠「これ以上は足さないぞ。どうせ、お前も参加するんだろ欲を出さずに協力しろよ。」

美喜「欲とかいわないで欲しいわね。私は正当な報酬を要求してるだけよ。」

悠「はいはい。それで?」

美喜「仕方ないから、オーケーしてあげるわ。」

悠「よし。」

澪「話がまとまってよかったな。」

悠「まぁ、まだ誰も誘ってないし準備はこれからだけど」

美喜「見切り発進もいいところね……てゆーか……まぁ、いいわ。」

悠「なんだよ。噛みきれない烏賊みたいな反応して。」

澪「歯切れが悪いっていいたいのか。」

悠「おう。」

澪「と言うか…悠ってそんな回りくどくて解りにくい例えするキャラだったか?」

悠「いや、わざとだ。それで何だよ美喜。」

美喜「……いや、アンタってさそんな自分からイベントごとやる派だった?」

悠「うーん…個人的にはやるの好きだからな。」

澪「どーゆーことだ?」

悠「あれだ学祭とかは大規模で人に指示されたりするだろ。それは面倒だからサボる。別に人はいるんだし俺がわざわざ頑張る必要ないし。」

美喜「わぁ、私が教師ならひっぱたいてるわ。」

悠「けど、個人でなんかやるなら大規模にしなくていいし、適当に楽しめればいいだろ。俺はその適当が好きなんだよ。」

澪「適当か」

悠「そっ。ただツレと集まって鍋をつっついて駄弁るそのくらいがいいんだよ」

美喜「中年のオッサンみたいな発想ね。」

悠「うっさい。」

美喜「それで、なに鍋にするの?」

悠「おでんかな。肉豆腐とか普通に水炊きもいいけど」

美喜「おでんなら、うちの物置に専用の器具があったわね。」

悠「なんで…」

美喜「拾ったのよ。」

悠「そうそう拾える物じゃないだろ。使ってないならくれよ。」

澪「欲しいのかよ。」

悠「俺、いつか屋台とかするのが夢なんだよな…。夜鳴きソバとか」

澪「初耳だ……悠にもなりたいものがあったんだな。」

悠「おぃおぃ…俺だって夢くらい持つさ。他にも食堂とかやりたいし。深夜しか開かない店で。」

澪「もし、ほんとにやるなら食いにいくよ。」

美喜「うちの近くに開いてくれたら店終わりにいけるわね。」

悠「ま、その前に色々片をつけないといけないけどな……」
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