ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(11/26/夜)ー

崇「日に日に、夜が早くなるな」

氷室「ホントに、五時を過ぎたら薄暗いですもんね」

悠「さむい、さむい、さむい……」

崇「俺もこの時期は少しばかり怖いことがあってな」

氷室「へぇ、崇がですか。気になりますね」

悠「さむいのこわい、さむいのこわい……」

崇「本郷の運転だ」

氷室「はて、名ドライバーではありませんか?」

崇「アイツは常時サングラスだろ。日が暮れても平然とそれだからな。」

氷室「あぁ、確かに。それは怖いですねぇ」

悠「さむさむさむさむさむさむさむ……」

ともき「すいません、そこの壊れたラジオみたいなの邪魔じゃないですか?」

崇「哀れだとは思う」

氷室「確かに寒いですからね。悠さんはたいへんですねぇ。あはは」

悠「なんでお前らは平気なんだ」

崇「肌寒くは感じるがお前ほど身を震わせるほどのことでもないだろ」

氷室「厚着すればいいだけですし」

悠「がるるっ」

ともき「いや、唸るのは筋違いだろ」

崇「寒いなら身体を動かせ」

悠「お前の言葉は耳に冷えた氷柱を突っ込まれた気分になる。」

ともき「脳が冷えていいじゃないか」

悠「誰の脳が春爛漫ぽかぽか頭だこの野郎」

ともき「そこまでいってねーよ」

氷室「なにか温まる飲み物でも飲んだらいかがです?」

悠「ほっとみるくくだちゃい」

碧「気持ち悪い(わかった)」

悠「心の声と建前が逆になってるぞこの野郎」

澪「いや、普通にいまのは気持ち悪かった」

ともき「本当に引くわ」

悠「なんだとこの野郎ども」

崇「お前。同じような事しか言ってないぞ」

悠「脳も凍りかけてるんだよ」

ともき「10行前に言ったことはなんだったんだ」

悠「10行とかいうな。」

氷室「そういえば今年は雪、降りますかね」

悠「やーめーてー……朝氷が張ってるだけでも漏らしそうになるのに」

ともき「泌尿器科いけ」

氷室「そういう性癖ですか?」

悠「自分が漏らすはちょっと」

ともき「自分じゃなかったらセーフ的な言い方してんじゃねーよ」

悠「馬超といえばおもらしだろうが!常識だろ!」

ともき「どこの世界の常識だ!!」

崇「なんて話題だ」

氷室「面白いじゃないですか。」

悠「氷室さんにもそういう趣味が?」

氷室「いえ、全然」

悠「きっぱりと否定された」

ともき「誰だってそうするわ」

悠「あぁー、焼き芋食いたい」

ともき「会話のキャッチホールしろや」

悠「焼き芋屋の屋台ってめっきり見かけなくなったよな」

崇「いまどき屋台というのが無いだろ」

氷室「あるところはあるんですけど減退する一方ではあるでしょうね。」

悠「はぁー……なんの話しだったけ?」

ともき「しらないよ、もう」
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