ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

悠「う~寒い寒い。」

澪「昨日も似たようなこといってたよな。」

悠「だってよぉ、日中と夜の温度差がありすぎるんだよ。」

紅「悠の言ってることもわかるけどな。昼間はまだ半袖で余裕だし。」

悠「だよな。とりあえず、温かい珈琲二つもらえるか?」

美喜「珈琲飲みたいなら喫茶店いけ。」

悠「あれ、髪染め直したんだ。メイド服じゃないし」

美喜「うっさい!」

紅「悠、またなんかしたのか?」

悠「またってなんだ。またって。」

澪「毎回余計なことしてるって意味だろ。」

悠「何気に酷くないか?」

美喜「同情の余地なんか欠片もないわよ。」

悠「つめてえなぁ……それより暖房強くしてくれないか」

美喜「やぁよ。エコを考えなさい。」

悠「じゃあ、美喜が暖めてくぶぇっ?!」

紅「おー…ブロックアイスがクリティカルだな。」

悠「冷痛い…。」

紅「美喜も少しくらいのってやれよ。」

美喜「いや、のると付け上がるもの。」

鈴猫「こんばんは~。寒いね」

美喜「あら、鈴猫。いらっしゃい。珍しいわね。」

鈴猫「近く通りかかったからね。」

紅「あ、花王ちょうど良かった。」

鈴猫「え?」

紅「悠が寒がってっから暖めてやってくれ。」

鈴猫「…暖める………ブッ」

澪「!?テッシュ、テッシュ!」

美喜「ちょっとぉ…床に鼻血落とさないでよ」

悠「おいおい、ダイジョブか?」

鈴猫「へ、平気。のぼせただけだから」

澪「って、鈴猫さん手冷た…そとそんなに冷えてますか?」

鈴猫「あ~さっきまで配達してたからかな。」

悠「そんなに冷たいのか。じゃあ…手、握ってポケットイン。」

鈴猫「え、あ……」

悠「こうしたらすぐに暖かくなるだろ。」

鈴猫「……うん。」

悠「紅は左手な。」

紅「オーケー」

鈴猫「え?」

紅「よし、澪。俺の右手に来い」

澪「は?え、は、はい。」

悠「よし、美喜、左に来い」

美喜「……何がしたいのよアンタらは。」

悠「全員で手繋げば温いぞ」

美喜「……あのねぇ」

鈴猫「は、はは。けど、温かいのは本当だよ」

美喜「けど、アンタ。その状態だと両手使えないでしょ」

紅「悠の左手があいてんだから飲ましてもらえばよくないか。」

美喜「子供か。」

悠「ふむ、飲むか?」

鈴猫「いただきます。」

美喜「うぉい。」

鈴猫「う……ちょ、これなに…?」

悠「なんだっけ?そこに置いてあったんだけど」

澪「なんだっけって……それ、スピリットじゃないか?」

鈴猫「うぇ…のどやける…」

美喜「あーもー、はいお水。早く飲んで。」

悠「ほれ、鈴猫、水だ。」
美喜「アンタが飲まさなくていいからポケットから手抜きなさい!」
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