ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(11/14/夜)ー

優日「冷えて来たねー」

悠「……」

優日「悠は寒さに耐えるだけで精いっぱいっぽいし」

ともき「なんでそこまでして出てくるんだろうな」

優日「寂しいんだよきっと」

ともき「家に帰れば誰かしらいっぱいいるだろ」

悠「家の奴らは家のやつら外の人間は外の人間だろ」

ともき「うん。意味が分からん」

寅「いつものことだろ」

悠「トランスリミッター……いたのか」

寅「お前のふざけた口を聞けなくしてやろうか」

悠「おれなんかいった?

優日「そこそこいったね」

悠「マジか、それは悪かったなトランジスタ」

寅「死ねッ!」

ドゴッ!
悠「ぎゅびっ!!」

優日「いま生肉を潰したような音したね」

ともき「ついでに悠の身体が「く」の字に曲がったな」

悠「うぶっ……!」

碧「吐くならせめてバケツに吐け!」

悠「ゲロロロッ!」

寅「あぁん?なにストレートにくらってんだ?」

悠「げへっ……寒いと……身体が思うように動かないんだよ」

優日「大丈夫?」

さすりさすり

悠「痛っでぇぇっ!!」

ともき「なんだ?!」

悠「せ、背中触るな、昨日雲水のおっさんに叩かれて腫れてるんだから」

寅「なら、背中殴ればよかったな」

悠「ひとのことゲロらせといて何いってやがる!」

寅「テメーがふざけたことばっか言うからだろ!!」

悠「いったかな?」

優日「そこそこ」

悠「それはごめんな、トラボルタ」

寅「……」

ともき「すいません、ごめんなさい、申し訳ないです」

悠「こんなに謝ってるんだから許してやれよ」

ともき「……」

バシン!
悠「ひぎぃっ?!」

ともき「……」

バシッ!バシッ!
悠「ちょ、やめっ……ぴぃっ!!」

優日「弱点特攻だね」

寅「ああいう奴が怒ったら一番あぶねぇんだよな」

悠「ゲロロロッ!」

碧「なんでまた吐いた!?」

悠「あ、あまりの痛さに……」

ともき「どれだけ吐くんだよ……」

悠「あと一回くらいなら余裕」

優日「さすが悠、気持ち悪いね!」

悠「おうよ!」

寅「コイツらはなんなんだ?」

ともき「あんまり深く考えないでください」

悠「あー、水くれ。口ん中がゲロ臭くて敵わん」

碧「それは吐いたからだろ」

悠「こんなんじゃキスも出来ないぜ」

優日「する予定あるの?」

悠「……」

ともき「こっち見るなブチ殺すぞ」

悠「ともきにブチ殺すと言われる日が来るなんて……成長したな」

寅「お前、アイツと付き合うのやめた方がいいんじゃないか?」

ともき「このところよく思うよソレ」

優日「あのウザさがあっての悠じゃない」

悠「ねー」

碧「なにも褒められてないからな」
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