ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

悠「う~…寒さむ。お~い、なんか温まるの一杯たの……」

咲夜(?)「いらっしゃいませ。ようこそ当店へ」

澪「……」

悠「……」

咲夜(?)「どうかした…っ…な、なによ。急に手なんか握ってきて」

悠「結婚してください。」

澪「ブッ!」

咲夜(?)「は、はぁ?!」

悠「咲夜さんは俺の理想の女性です。結婚してください。」

咲夜(?)「ちょ、近っ!両手で握るな!振るな!離しなさいよ!」

悠「ナイフもパッドも受け入れます!」

咲夜(?)「人の話を聞けーー!」

ドゴッ!

悠「ぶはっ!?」

澪「ちょ、お、オーナー…ゼロ距離で膝蹴りは……」
美喜「はぁはぁ…本気で気持ち悪かったから…つい…はぁはぁ」

澪「おい、悠。大丈夫か」

悠「う…あ、愛が痛いぜ。」

澪「愛じゃなく蹴りだろ。(タフやな…)」

美喜「ったく…いきなり結婚してください。って…ぶっぶっ…」

悠「おー…改めて見ればその胸は…美喜か。」

美喜「そうよ。って、何処で判断してるのよ!」

悠「胸とか香りとか髪とか…」

ザザッ…
美喜は悠から三メートル離れた。

美喜「わかったから黙れ。少しは落ち着いた?」


悠「おぅ。それより、咲夜モードの理由はなんだ?」

美喜「別に、ただ久しぶりにメイド服着たからそれに合わせて髪染めてみただけよ。」

悠「そうか……うん。美喜……俺。」

美喜「何よ。」

悠「ひとりめは女の子がいいなぁ」

ダッ!

澪「オーナー!オーナアァーー!」

悠「あれ?」

澪「全力疾走するオーナー初めて見たぞ。」

悠「あっはっは。」

澪「いや、笑い事じゃないから。オーナーもこっち戻ってきてください。」

美喜「……」

悠「そう警戒しないでくれ…そうだ。美喜」

美喜「…何よ。」

悠「子供の前にまずはちゃんとお付き合いをと思って…交換日記から。」

ダシッ!

澪「ちょ、縮地、縮地っ?!」

美喜「崇!久々に頭をさげてお願いするわ。あの変態どうにかして!」

澪「……(うわ…珍しく一人で呑んでる崇さんに…)」

崇「……悠」

悠「ああ、崇、頼みがあるんだ」

崇「……なんだ。」

悠「名付け親になってくれ、俺と美喜の子の!」

ダピュパッ…

澪「消えた?!ついにはワープ!」

崇「……悠、あまりからかいすぎるな。」

悠「いやぁ、ついね。」

澪「やっぱり、からかってたのか。なんか変だと思った」

悠「咲夜さんはマジ嫁だが?」

澪「そんなメイド服好きだったのか…」

悠「あ、ちゃうちゃう。メイド服には拘りはない。こう…完璧的な女性ってのが好きかな?」

澪「へぇ…」



美喜「……(やっぱりからかってたのね。あの野郎)」


悠「ところで、澪、この店には産休とかあるのか?」

澪「は?……あるけど、いちおう福利厚生はちゃんとしてるし。なんで?」

悠「やっぱり、美喜の不安も喜びも一緒に分かち合いたいからな。」

カランカラン…

崇「…出てったな。」

悠「にゃははは。やり過ぎたな。」

澪「はぁ…今日は俺一人かよ。」
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