ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(11/11/夜)ー

悠「寒い、死ぬ。」

ともき「そういって毎年死なないだろ」

紅「死ぬ死ぬ詐欺みたいなもんだしな」

悠「もー無理……だ。」

ゆえ「だれかたすけてください……」

紅「世界の中心で叫ぶやつか?」

ともき「ずいぶんと懐かしいな」

悠「世界の中心で愛を謳えばカエルぴょこぴょこ……」

ともき「なんの話しだよ」

悠「わからん」

ともき「いい加減なことをいうなっていうか、いい加減にしろ」

悠「寒さのせいだ」

ゆえ「ちがうとおもう……」

悠「違わないさ」

ゆえ「じゃあ、ちがわない……」

悠「よーしよしよしよし」

ゆえ「えへへ……」

紅「アレでいいのか?」

ともき「よくはないだろ」

崇「悠」

悠「なんじゃい!今は娘との友好を温めてるんだよ!一行にまとめろ!」

崇「拳二が爆破されたそうだ」

悠「……なに、ブラキディオスとでも闘ったのか?」

崇「話しを聞くか?」

悠「聞くよ。ちゃんと聞くから教えてください」

崇「崇の組のボスを覚えてるか?」

悠「あのワシ鼻の銀行員みたいな顔を忘れられるかよ。一ノ瀬辰樹だろ」

紅「あのひとって入院してたんじゃないっすか?」

崇「そうだ。盲腸らしい」

悠「ヤクザのボスが盲腸って……笑っちゃうよな?」

ともき「いや、笑えはしない」

崇「続けるぞ。そこに拳二が見舞いに行ったそうだがその時、爆弾で病室をぶっ飛ばされたらしい」

ともき「爆弾て……拳二さんは?」

崇「無傷でぴんぴんしてたそうだ」

紅「あのおっさんも大概死なないな」

崇「しかも、辰樹を担いでたそうだ。」

悠「しかし、変な話しだな」

ともき「組の抗争とかじゃないのか?」

悠「いや、いまどきのヤクザは普通そんなおおびらな場所でしかも爆弾なんて使いやしないよ。警察が調べて芋蔓式に持ってかれるし」

崇「そうだな。送りつけるとしても自宅に送るのが普通だ」

ともき「爆弾を送るのは普通じゃないですって……。」

紅「じゃあ、テロっすか?」

悠「ヤクザをピンポイントで狙うテロがいるかよ」

崇「なかなか面白い話しだろ。」

悠「確かに笑いどころがてんこもりな話だったけど。」

ともき「だから笑えないっての」

ゆえ「けんじのおぢさんどーしてるの……?」

崇「さぁな。そこまでは聞いていない」

悠「崇、実はそうとう暇なんだろ。」

崇「分かるか?そうなんだ、街の下らん裁判ばかりでな面白いことがない。悠、そろそろなにかトラブルに食いつけ」

悠「やかましーわ!」

紅「ん?」

ごっ!
悠「わりと強めにバットを突き付けられてるってどーいうこだとユートピア!」

ともき「殴っといてくれ」

紅「おーっけー!」

びゅっ!
悠「全力回避ーーっ!」

ゆえ「おぉーたこみたいなうごき……」

崇「気色悪いな」
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