ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(11/6/夜)ー

悠「なんか面白いことないかなー」

ともき「面白いことかぁ……」

崇「あるぞ」

悠「うおっ?!」

ともき「ども」

紅「よっす」

悠「お前の面白いはじゃっかん笑えない時があるからなぁ」

崇「これを見てみろ」

悠「ん?今日の新聞じゃないか。こんなもん朝読んだよ」

ともき「食品偽装で持ちきりだよな」

崇「その記事じゃなく次の記事だ」

悠「次のって……あぁ、池袋のヤクザの事務所が襲撃にあったってのか……」

ともき「これ凄いよな爆弾使ったみたいに事務所ぼろぼろになってて」

悠「でも、この騒ぎってなかなか気づかれなかったらしいぞ。」

紅「騒ぐ間もなく襲撃されたってのか?ここまでぼっこぼっこにされといて?」

悠「そこはおれに聞かれてもしらんけど……っで、これのどこが面白いんだ?」

崇「ある筋から聞いた話だと拳二がやったらしいぞ」

悠「ぶっほっ!!」

ともき「マジすか……」

崇「暴れてるところを見たわけじゃないが……現場近くから走り去る車に乗った拳二を見たそうだ。」

悠「……ありえるな」

紅「あのおっさんならあり得るか」

ともき「納得するのか」

悠「あいつの才能は完全に素手喧嘩(ステゴロ)だからな。本気で暴れたら余裕だと思う。」

崇「まぁ、それしか才能がないともいえるがな。くくくっ」

紅「けど、よく捕まりませんでしたねぇ」

悠「そこなんだよな。気になるのが」

ともき「っていうと?」

悠「あいつは暴れるのは得意だけど証拠を残さずとかそんな知恵のまわることが出来ないヤツなんだけどな。いうなればラージャンだ。暴れるだけ暴れまくる奴」

ともき「もの凄い分かりやすい例えだな」

崇「そこは俺も気になるが……面白い話だっただろ」

悠「ドンびく話しでもあったけどな」

ともき「大丈夫なのかな拳二さん」

悠「ロケットランチャー直撃しても一発じゃ死なねーよ。あいつは」

ともき「あぁ、そう……」

紅「ってーかさ、悠になんか連絡来てねーの?」

悠「なんでおれ?」

紅「拳二のおっさんの親友って……悠だけだろ?」

悠「あいつとおれは親友なのか?」

ともき「俺に聞くな」

悠「っか、そもそも……」

ともき「そもそも?」

悠「携帯持ってない」

ともき「お前は緊急のときやらかすぞ、いつか」

崇「大丈夫だろ」

ともき「へ?」

崇「この馬鹿はそういうヤバい時は携帯を持ってる。逆に言うと本気で緊急を要しないと携帯を持ってない」

紅「あぁ、だからトラブルってるときは携帯持ってるんだな」

悠「へんなジンクスを作るな」

ともき「ちょっとした都市伝説かもな」

悠「やめろやめろーい!」

崇「はははっ」
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