ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~9

ーラスタ・ラヴ(11/1/夜)ー

崇「そういえば今日から十一月か」

悠「お前は季節感半端ないよな」

崇「そうか?」

悠「半袖から長袖へのシフトチェンジっか、最先端流行ファッションの取り込み率は半端ない。」

崇「そういうのは本郷に全部任せてると何度となく言っているだろ」

本郷「ふっ!」

悠「あいつはアイツで洒落てるんだよな……。」

ともき「お前は代わりばえしなさすぎだけどな」

悠「失礼な」

氷室「悠さんはバリエーションは凄いじゃないですか」

悠「えっ?」

氷室「般若に始まり鳥獣戯画まで、絵柄だけが変わっていくというバリエーションの多さ」

ともき「ズボンは軍パンで下地が黒なのはっさい変わりませんけどね」

悠「おれは好きで着てるんです。和柄と頑丈な軍パンサイコー!」

ともき「別に悪いとは言ってないけど」

崇「着飾ることを知らないヤツだからな」

悠「一回も同じ服だったことを見たことがないお前ほど服がねーんだよ」

崇「そんなことはない。俺だって同じ服を着るさ」

氷室「ですけど、私も崇が同じ服を着てるところを見たことない気がしますね」

悠「まぁ、崇の場合一回着て池袋の中古服やに持ってたら原価格より高値で買ってもらえそうだしな」

ともき「なんのプレミアだ」

悠「崇プレミア」

氷室「有名人のサインつきみたいな感じですかね」

悠「まぁ、ブルセラとは違うわな」

崇「そういう店にいってるのか?」

悠「失礼な。いってねーよ。例えばの話しだよ」

ともき「最悪の例えだな」

崇「そういうのならお前の方が売れるだろ」

悠「えっ、おれがかっこ良すぎて?」

崇「お前の半身の写真つきで売ればいい」

悠「なるほど、リアルブルセラか」

ともき「色々とやめろ」

氷室「崇がそういうことを言うなんて珍しいですね」

崇「くくっ、悠の悪影響を受けたかな」

悠「失礼な」

本郷「……」

ともき「本郷さんがめちゃめちゃ睨んでるぞ」

悠「うん、背中に穴開きそうな視線を感じてるけど怖いから振り向かない」

氷室「ですが、崇は優雅ですよね。私なんてユニクロが多いですよ?」

悠「そうとは思えない着こなし」

氷室「あ、今日のはしまむらです」

ともき「これまた予想外……」

崇「コイツは昔からそういう店に行くんだよ」

氷室「色々あって便利ですよ?」

悠「おれは昔からホームセンターの刃物コーナーに行くと笑いが止まらなくなる」

ともき「それは何かの病気だろ」

悠「失礼な」

崇「お前何回「失礼な」って言ってるんだ」

悠「そんなに言ったか?」

ともき「四回はいっただろ。」

悠「ほら、根が紳士だから」

ともき「紳士という名の変態とかいうんだろ」

悠「先にいっちゃらめぇ!!」
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