ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(10/26/夜)ー

悠「てってっててーてってってー……って曲なんの曲だっけ」

ともき「わかるかっ!」

悠「なんかこうずーっと頭の中でこのメロディがループしてて持ち悪いんだよぉ……なんの曲だったかなぁ」

優日「もう一回言ってみて」

悠「てってっててーてってってー」

優日「なるほど」

ともき「分かったのか?」

優日「全然」

ともき「だよな」

優日「こういうのは音と精通した人に聞かないと」

ともき「音に精通したって……」

六花「こんばんみー」

ともき「はい、好都合」

六花「なに?」

悠「てってっててーてってってー」

優日「今のって何か分かる?」

六花「デーのシャープ」

ともき「絶対音感スゲェけど音の分析じゃなくてなんのメロディかを聞きたいんだ」

六花「それは分かんないなー」

悠「リッカでも無理か」

六花「そもそもリズムがガタガタだし」

悠「悪かったな」

六花「本郷さんなら分かるかもだけどー」

悠「おれがアイツの言葉を理解できん」

ともき「慣れたら分かるよ」

六花「そーそー」

優日「あっち側のひとは凄いね」

悠「おれはどっち側だ?」

優日「向こう側かな」

ともき「異次元な会話はやめろ」

悠「あっ」

ともき「どした?」

悠「デイ・ドリーム・ビリーバーだ!そうだ!」

優日「どんな曲?」

六花「Oh, I could hide 'neath the wingsOf the bluebird as she sings. 」

ともき「それってなんか聞いたことあるような……」

六花「あー、こっちのが分かりやすいかな……ずっと夢を見て 安心してた僕は Day Dream Believer そんで彼女はクイーン」

優日「わかったわかった!」

悠「いやー、よかった。思い出してすっきりした。リッカありがとう」

六花「うん、別に何もしてないし良いよー」

ともき「っていうか、せめてラッラッラーでいえよ。てってってーなんていうから分からなくなったんだろコレ」

悠「おれの中ではてってってーだったんだよ」

優日「でも、たまにあるよね。なんか知らないけど頭の中で曲がループするの」

六花「あるねー。あたしもこの前ループし続けてノンストップで歌い続けちゃったよー」

ともき「それはまた別問題じゃないか?」

悠「壊れたラジオだな」

六花「あはは。上手い上手い」

悠「皮肉のつもりだったんだが……新と同じで通じやしない」

ともき「皮肉屋も顔負けだな」

悠「おれは皮肉屋じゃないし。ただの嘘つきだ」

ともき「いや、それを威張られても困る」

優日「悠と言えば嘘つき、嘘つきと言えば悠の看板を掲げてるもんね」

悠「おうよ!」

六花「喜んでる?」

ともき「そっとしといてやってくれ。」
99/100ページ
スキ