ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(10/22/夜)ー

梔「おこんばんわ」

悠「ぶっ!!」

ともき「当たるかっ!!」

鈴猫「きゃーっ!!」

ともき「あっ……すいません」

優日「すごい、吹き芸、避け芸、直撃芸」

ともき「そうじゃないだろ!」

悠「そうだぞ。吹き芸は鈴猫の芸だ」

鈴猫「芸じゃない……」

碧「タオルどうぞ」

鈴猫「ありがとう」

梔「賑やかやねぇ」

悠「どうしたんスか梔姉さん」

梔「たまたまこっちに来る用事があったんどす」

悠「あぁ、さいですか……できればそういうときは連絡をいただけたらありがたいんですが」

梔「携帯には連絡したんどすけど、繋がらへんかったんで」

悠「……電波が悪かったかな」

ともき「お前、今この場で携帯出してみろ」

悠「……」

優日「持ってないよね」

悠「……まぁ、梔姉さんよかったらいっぱいどうぞ。澪、日本酒を頼む」

梔「あらあらまぁまぁ」

ともき「惚けやがった」

優日「ふてぇやつだ」

悠「やかましいぞ」

梔「それより大丈夫?」

鈴猫「へ?」

梔「さっき盛大にぶっかぶっとりましたやろ?」

鈴猫「あ、あはは……お恥ずかしいです」

悠「ごめんな顔射して」

鈴猫「がんっ///?!」

ともき「お前っ……」

ヒュパッ!チッ!
悠「……」

梔「悠ちゃん、変なこというたらあきまへんよ?」

悠「ひ、ひゃい……」

ともき「前髪が一部散ったな」

優日「アホ毛もね」

ともき「今のなんだ?」

悠「多分……コースターだ」

優日「この紙の?」

悠「梔姉さんにとって紙は鋭利な刃と同じだ。このひとは笹の葉でも武器になる」

梔「髪にお酒の匂いがついてしもとりますえ」

鈴猫「あぁ……まぁ、帰ったら洗いますから」

梔「良かったら。これどうぞ」

鈴猫「スプレー?」

梔「ヘアオイルどす。手に出して少し揉んで髪にすりこんでみて」

鈴猫「ありがとうございます」

悠「新製品すか?」

梔「そうなんよ。植物性濃密保湿オイルでうっとりする指通りとまとまりツヤがでるようになりますえ」

優日「良い香り」

梔「よかったら、優日ちゃんもおひとつどうぞ。」

優日「ありがとうございます」

ともき「もしかしてそれの売り込みに?」

梔「うふふっ。まぁ、そんなところどす」

悠「やりてだなぁ」

梔「悠ちゃんかてウチのところで働いたらすぐに売り込みでけますえ?」

悠「いやー、おれはそういうのはちょっと……」

梔「残念どすなぁ」
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