ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(10/21/夜)ー

悠「ふー……」

ともき「なんだ?疲れてるのか?」

悠「えっ?憂いを帯びた横顔が素敵って?」

ともき「悠の耳ってなんのためについてるんだろうな」

悠「話しを聞くためだよ!」

ともき「聞いてないだろ」

悠「まあ、独自変換しているのは否定しない」

ともき「それが大間違いだ」

悠「ひとは過ちを犯してもそれを踏み越えて強くなるんだ」

ともき「お前は踏み越えもせず同じようなことをくりかえしてるし反省もしないだろ」

優日「いつ聞いてもその一連の流れが凄いよね。」

小雪「まるで事前に打ち合わせしてるくらいスートかな!」

ともき「コイツが調子づくからやめてくれ」

悠「YREEEEEE!!」

ともき「ほら、人間やめた」

悠「最高にハイ、ってやつだあぁぁ……はー」

優日「あれ、萎んだ」

ともき「疲れてるんなら大人しくしとけよ」

小雪「ことり君なにかあったのかな?」

悠「お前に心配されるこっちゃないよ」

優日「何かあったの?」

悠「ちょっと心労がな」

小雪「今のどういうことかなっ!!」

悠「気を利かせたんだ」

ともき「どういうことだ?」

悠「子供に愚痴るのはダメと思ってな」

小雪「子供じゃないかなっ!!」

優日「心労って……ついに借金でもしたの?」

悠「してねーよ」

ともき「ついにっていつかはすると思ってたって口ぶりだな」

優日「無くは……なくない?」

ともき「……」

悠「いや、そこはハッキリ否定してくれよ。さっきまでのツッコミは切れ切れだったのに何その緊急停止!」

ともき「いや、悠が困ることって言ったら宿題か金のことしか思いつかなくて」

悠「宿題のことなんか困らないぞ。はなっからやる気は微塵もないんだから」

ともき「やれよ。黒井先生こそ心労で倒れるよ」

小雪「宿題はやらないといけないのかな」

優日「っで、いくら借金作ったの?」

悠「だから、借金なんてつくってねーよ!」

優日「じゃあなに?」

悠「もうすぐ大江戸学園で御前試合ってのがあってな」

ともき「あぁ、寅君がはなしてたのか」

悠「ただでさえプレッシャーあるのに寅や風雷コンビ、左近、それに最近は影を潜めてるが松永久秀の存在……考えただけでも胃に穴が開きそうだ」

優日「なんとなくどんなことするか分かったけど、一応御前試合ってどんなことするの?」

悠「超大乱闘バトルロワイヤル」

優日「あははは」

悠「笑い事じゃねーし!」

小雪「そんな危なそうなのでなければいいんじゃないかな?」

悠「おれ個人だけのことならでなくてもいいが……師匠の推薦付だ顔を泥を塗るわけにもいかんのさ。ふぅ、ちょっと早いが帰るわ。じゃあな」

ともき「……ああいうときは本当に憂いを帯びてるのにな」

優日「メリハリがないって大変だよね」
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