ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(10/20/夜)ー

社「今回のアンケはまだだけど結構いいと思うんだよね」

悠「ホントにもういいよ。切ってくれ」

社「それは僕ら側が困る」

悠「知らんがな」

社「原稿料アップも約束するから」

悠「……わかった。」

社「そうかい!それじゃあ来月分も遅れないようによろしくね!」

悠「……」

ともき「いつになく現金だったな」

悠「悲しいことに少しでも保険をかけておかないと25日の集金が怖くてな……」

ともき「そんなに切羽詰まってるのか」

悠「そこそこ、な」

紅「けど分かんないな。悠の作る菓子も淹れる茶もマズイことないのに売れないっての」

悠「売れないわけじゃなくて客足が向かないだけ」

寅「ふんっ、茶屋をまともに開けてない癖になにいってる」

悠「トランスフォーマー」

紅「トランシーバー」

ともき「もはや「トラ」って着いてたら何でもいいんだな」

寅「チッ!」

悠「うーわ、これほど怒りと憎悪を込めた舌打ちも数少ない」

ともき「少ないだけで打たれたことはあるんだな」

悠「そりゃもう星の数ほど」

紅「舌打ち雀レベルじゃないな」

寅「アホだからだろ」

紅「悠はアホじゃなくて人をイラつかせる天才だよ」

悠「そんなのの天才ならアホのがマシだ!」

紅「じゃあ、アホで」

寅「アホが」

ともき「これでよかったのか?」

悠「いやー、なんか違う」

寅「ふー……」

悠「しかし寅……お前いいのか」

寅「何がだよ」

悠「大江戸学園から頻繁に出てきてるだろ」

寅「お前もだろっ」

悠「おれはちゃんとした席をおいてないって知ってるだろ」

ともき「それにしたってこっちの学校ちゃんと来ないのは間違ってるけどな」

悠「それはいいっこなしで」

紅「他にいうことないのに?」

悠「おまえはときどき確信突くからきつい」

寅「ふん、お前に心配されなくても御前試合まではすこし大人しくするつもりだ」

紅「御前試合?」

寅「学園島全域を使ったバトルロワイヤルだ」

紅「なにそれ……楽しそうじゃん!」

ともき「楽しそう、か?」

悠「おいおい、食い付くなよ」

紅「食い付くだろ。そんな超のつく楽しそうなこと!」

ともき「超がついたぞ……」

寅「ぶつくさいってるが悠もエントリー済みなのは耳にしてんだぞ」

紅「そんな楽しそうなこと俺に黙って……」

悠「おれだって知らない内に話しが進んでたんだよ。」

寅「お前は最後に潰すんだ……絶対に生き残れよ。途中で負けたら個人的にブチ殺すが」

悠「生き残るも地獄、死ぬも地獄とはこのことか……あっ、そういえば風雷コンビは?」

寅「知らん。でるなら潰すそれだけだ」

悠「あーそーかい……」

紅「御前試合か……ふーむ」
93/100ページ
スキ