ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(10/19/夜)ー

悠「キンキンに冷えたビール」

碧「……冷えたビールでいいのか?」

悠「当然だろ?」

碧「お前が良いなら出すけど……」

ともき「?」

紅「なんかおかしいな」

悠「いやー、まじでこの冷えたビールが美味い」

紅「ともき、ちょっと探ってくれ。もしかした悠じゃなくて窈かもしれない」

ともき「なんで俺が……それで窈さんだったとしたらどうするんだ」

紅「うーん……にっ!」

ともき「その笑顔が怖い……」

紅「まぁまぁいいから」

ともき「はぁ……悠、今日は寒いって言わないだな」

悠「ちゃんと今日は上着着てるだろ。おれだって学習するんだよ」

ともき「上着ったって……そんな薄いのじゃ……熱っ?!」

紅「は?」

ともき「お前……まさか」

悠「ふっふっふっ……見てみてろ貼るカイロ総数20枚装備だ!寒いどころか真夏並み暑さ!」

ともき「アホだ……」

紅「いや、むしろ逆にアホだからこその発想じゃないか?」

碧「いやいや、アホだから発想だけでなく行動しちゃったんだろ」

悠「全員でアホアホいうな!おれはアホの坂田か!」

ともき「その行動をアホ以外どう言葉にしたらいい」

悠「……生命磁器の波紋疾走?」

ともき「疾走してるのは波紋じゃなくお前のアホさ加減だよ」

悠「でも、この装備のおかげでこうして寒さに屈せず行動できてるし」

ともき「貼るカイロっていくらくらいだっけ?」

悠「30枚入り553円じゃね?」

澪「しっかりと細かく値段は分かってるんだな」

ともき「553割る30は?」

悠「18.433333333……だから18だな」

ともき「18×20で」

悠「360」

ともき「お前が行動するのに一日360円もいるんだな」

悠「そんなことのためにわざわざ計算させられた?!」

紅「ってか、よく暗算できるな」

悠「あー……うん、偶然」

ともき「偶然て何だよ。」

悠「たまたまいった数字が正解だった」

紅「むしろ、それが事実だったとした方が凄いだろ」

ともき「なんでこういうときはやたら謙遜するんだよ」

悠「なんか……嫌」

ともき「分からんわ」

悠「そんなことを褒められるよりギルドクエストLV100のラージャンをソロで倒したことを褒めてくれ!」

ともき「あー、すごいすごい」

紅「ごいすー、ごいすー」

悠「へへんっ!」

碧「本人は納得したみたいだな……」

ともき「根本が間違ってるんだよなぁ」
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