ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(10/18/夜)ー

悠「あー……内臓の六割が痛い」

ともき「分かりにくい」

悠「剛速球でボーリング玉を腹にぶつけられたらきっとおれと同じ痛みを分かち合える」

ともき「分かち合いたくない」

紅「鬼のおっちゃんはハンパねぇな」

千夜「前から疑問に思ってたんだが……」

悠「あー?おれのスリーサイズか?」

ともき「誰も興味ないって」

千夜「お前から見て金剛、鬼オヤジ、拳二のおっさん誰が一番痛い?」

悠「総合的にどれもこれも痛いが……多分金剛はぶっ飛ばし力なら一番、拳二は破壊力、内臓まで貫通するのは雲水のオッサンだ」

ともき「どれも痛そうだな」

紅「いまのニュアンス的に一番は拳二の旦那か」

ともき「そうなの……か?」

悠「うだなぁ。ただ単純にどつかれて一番痛いのは拳二だと思う。似たり寄ったりだけどな……ポイントとして拳二はそれしかないからな」

千夜「それしかない?」

悠「金剛はあれでなかなか技が多い。雲水のおっさんも鬼状態と武術(?)がある。けど、拳二はなにもない。シンプルに殴る。もっとも得意なのが中段突き。正拳突きなんて良いもんじゃなくてただの中段から放たれるパンチ。」

ともき「……えっ?それだけ?」

悠「そうそれだけ。むちゃくちゃ単純に言ったら。格ゲーで強パンチしか打てないキャラ。」

千夜「冗談だろ」

悠「冗談でもない。たとえば崇だってそうだろ?」

紅「崇さんがなんだって?」

悠「いやほら、崇はたまーに技術てきなことを使うけどあれは練習とか鍛錬のたまものじゃなくて試しにやってみたらできた系だろ?拳二はそれのもっと愚鈍Verだ。一切合切の技術はないけど拳一本で全てを推し潰せる」

紅「真反対ってことか」

悠「まぁ、あの二人並べたら明らかに人種が違うしな。片方は人間とは思えない美系、片方は人間とは思えない獣系」

ともき「獣って……」

悠「森の住人ケンジーとかいっても過言ではない」

ともき「言いたい放題だな」

悠「ゴリラ人間でも可」

崇「面白そうな話をしてるな」

紅「崇さん!」

崇「悠がひとを褒めるなんて珍しい」

悠「別に褒めちゃいねーし」

崇「そうか?俺には拳二をべた褒めしている風に聞こえたが」

悠「耳鼻科いった方がいいぞ」

紅「んー?」

コッコッ……

悠「後頭部に堅いのがあたってりゅー……」

ともき「変な声出すな……」

千夜「崇さんは拳二のおっさんをどうみてるんすか?」

崇「そうだな。善くも悪くも敵にはまわしたくないな。」

悠「敵になったら?」

崇「そうなったら仕方ないだろうな。ククッ」

紅「戦争になるだろうなぁ」

ともき「ゾッとする……」

崇「ま、そうなる前にお前が必死こいて止めるんだろうけどな」

悠「おれに怪獣を抑えつけれる技術はない」

崇「始まったら止めれなくても、始まる前に止めることが出来るのが多分お前だという話しだ」

悠「やめてくれ、考えただけでも胃に穴があいて吐血する」
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