ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(10/15/夜)ー

悠「あー、つまらん。ただの雨だなんてつまらん」

道玄「嵐のようなものなら起こしてやれるが?」

悠「ミンチになるわ!」

雲水「がははは」

悠「っか、なんでおれはオッサンとおっさんに挟まれてるんだ……ここだけ密度が異常だぞ」

雲水「ひょろいもんな小僧」

悠「アンタらの胸板と肩幅が規格外なだけだからなッ!!」

ともき「悠でヒョロいって……」

亮「あそこにいる人らに比べるとヒョロいだろうけども……」

紅「いいなぁ、俺もあのくらいビルトアップしたい」

ともき「えぇ……」

悠「頼むから席一個ずれてくれないか?」

道玄「最近調子はどうだ」

悠「無視かよ。しかもなんだその会話のしかたが見つからない親子の会話みたいな切り口は」

道玄「お前とは正直話題の見つけ方が分からん」

悠「神姫とはどういう会話してる?」

道玄「拳の握り方とか」

悠「娘との会話とは思えんな……」

道玄「じゃあお前はどうなんだ」

悠「おれは……いにしえの龍骨のとり方とか、スキルの優先度とか」

雲水「なんの話しだ」

悠「ゲームの話」

道玄「身体を!」

雲水「鍛えろ!」

ゴォンンンッ!
悠「がはっ……!!」

雲水「かぁぁ……堅ぇ頭してるぜ」

道玄「全くだな……」

悠「……」

ともき「ぴくりともしてないな」

紅「まぁ……あのおっちゃんらに頭どつかれたらシャレにならないわな」

亮「悠のダイアモンドヘッドも粉砕寸前か……」

悠「の、脳が揺れた…」

道玄「そういえば娘とはどうだ?」

悠「何事もなく話しすすめんなよ!お宅の娘さんなら元気だよ!」

道玄「元気なのは知っとるわ。」

悠「じゃあ何について聞きたい。下着の色なら多分黒だぞ」

道玄「……」

ブンッ!ドッゴンッ!ゴォォンッ!ギャドッ!!

雲水「そのへんにしといたれ。さすがに死ぬぞ」

道玄「こんなものじゃ死にゃあせんだろ」

悠「……」

ともき「今何が起こった?」

紅「……さぁ、ただ悠が襤褸切れになったのは事実だな」

亮「怖えぇ……。」

悠「ぉっ……ぉぉ……さすが……威力が……ハンパねぇ」

道玄「ほら、生きてた」

雲水「おーい、立てれっか?でも、今のはお前が悪いぞ小僧」

道玄「するなとは言わんがやり捨てなんてしてみろ殺すぞ」

悠「待て待て待て!おっさん、おれは一度たりとも神姫とは寝てないからなっ!下着の色はただの勘だ!」

道玄「……なんだ、寝とらんのか」

悠「なんでちょっと残念そうなんだよ」

道玄「孫の顔は見てみたいからな」

雲水「確かになぁ、ウチのもひとつ頼めないか?もちろんやり捨てたらミンチだがな」

悠「お前ら言ってることめちゃくちゃ…」

道玄「帰るか」

雲水「だな」

悠「……」

ともき「生きてるか?」

悠「指の先すら動かせないくらい全身が悲鳴上げてる」
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