ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラブー

悠「…つまみが欲しい」

澪「は?」

悠「つまみだよ。おつまみ。やっぱ酒ばかりじゃぁな…」

美喜「ピーナッツとかならあるわよ。」

悠「いや…もっとしっかりしたつまみがいい。」

美喜「居酒屋じゃないんだけど…ん?誰か来たみたいね。」

澪「いらっしゃい」

千夜「…おぅ。」

悠「千夜か、まぁ座れよ。」

千夜「あぁ…けど、俺はビールで吐くぞ」

悠「美喜、千夜にはなにかノンアルコールで、俺はジン系を頼む。」

美喜「はいはい。」

千夜「お前と二人で話すのは久々だな。」

悠「そだな。相変わらず暴れまわってる?」

千夜「人聞きの悪い言い方するな。歩いてるだけで絡んでくるボケが悪い。」

悠「ま、そだけどな。…千夜は絡まれるタイプだし。」

千夜「どーゆ意味だ…」

美喜「はい。お待たせ。悠にはピンク・ジン」

ピンク・ジン
40度辛口ステア
ドライ・ジン60ml
アンゴスチュラ・ビターズ2~3dashes

材料をミキシンググラスでステアして、カクテルグラスに注ぐ。

澪「和辰君にはレモネードだ」

レモネード
0度中口ビルド
レモンジュース40ml
砂糖2~3tsp
ミネラルウォーター適量

レモンスライス

グラスにレモンジュースと砂糖を入れてよくまぜる。グラスに氷を入れて冷えた水で満たし、軽くステアする。

悠「乾杯」
千夜「乾杯」

悠「ふぅ…ジンをそのまま飲んでる感じだけどキレがいい。」

千夜「…こっちも素朴な甘酸っぱさが悪くないな。」

悠「どうだ、一口いかないか。」

千夜「断る。ビールで吐くったろ。んなもん飲めるか。」

悠「冗談だよ。」

千夜「ふん。お前はよく飲むな。」

悠「酒は百薬のなんたらってな。それよりトークテーマどうする?」

千夜「そんな面倒な事俺に聞くな。」

悠「面倒って…。うーん…じゃあ髪型なんかどうだ。」

千夜「髪型ぁ?」

悠「んな、心底嫌そうな顔するなよ。千夜っていつもオールバックだよな。」

千夜「楽だからな」

悠「固めてないときはどんくらい長いんだ?」

千夜「お前よりは短いな。前髪は眉毛のしたくらいだ。後ろは首筋が隠れるくらいかな。目の下に来るようになったら切ってる。」

悠「ふぅん。セットに時間かからないか?」

千夜「……まぁ、少しはな。お前こそ、年中そのウザ長い前髪切らないのか。」

悠「ウザ長いって…俺はいいんだよ。」

千夜「それだと前見辛くないのか。」

悠「見えなくもない」

千夜「前髪だけじゃなく女みたいに後ろも長いし…」
悠「魅力的か?」

千夜「……。」

悠「ごめん。無言は止めて。」

千夜「じゃあアホか?」

悠「否定はできません。」

千夜「はぁ……。けど、その辺にいるガキよりはてめえの髪は綺麗だな。」

悠「なんだよ。照れるじゃないか。」

千夜「やっぱお前はアホだよ。」

悠「そのアホと友達の癖に」

千夜「ふっ…俺もアホだからな。」

悠「はは。」

千夜「ふふ」
8/100ページ
スキ