ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ー小鳥遊邸:台所(10/5/昼)ー

コポポッ……
悠「すんすん……ゴクッ。うん、美味いな」

ゆうな「じ~っ!」

ゆえ「じ~っ……!」

白巳「じっ!」

悠「何か用か?」

ゆうな「何してるの?」

悠「試飲」

ゆうな「鈍器のような物で殴られたのが致命傷」

ゆえ「それはしいん……」

白巳「しいん!」

悠「試飲な」

ゆえ「せいもんからくちびるまでのせいどうにおいて、ながれる くうきをへいさによりぜんぶもしくはいちぶをしゃだんしたり、せばめによりまさつさせたりしてはっするごげんおんせい……」

ゆうな「何それ?!」

白巳「れっ!!」

悠「子音だな。」

ゆえ「いえす、いえす、いえす……」

悠「ボケるのはいいが終われるボケにしときなさい。やりっぱなしをしていいのはおれだけだ」

ゆうな「それはそれでどうなの」

悠「やりたいボケが沢山あるんだよ。」
コポポポ……

ゆえ「おちゃのんでるの……?」

悠「そうだ。いくつか茶葉を買ってきたからその試飲。」

ゆうな「どうしてもっていうんにら、飲んであげてもいいよ」

悠「いつからテンプレ的なツンデレになったんだ?」

ゆうな「今から」

悠「そうか。素直な子には飲ましてやってもいいがツンデレには飲ましてあげない」

ゆえ「おとーさん、のみたいです……」

ゆうな「裏切ったな妹よ?!」

悠「徒党を組んでたようにも見えなかったが」

恋「意地の悪いことをしとらんで茶ぐらい飲ませてやれ……ずずっ」

ゆうな「あぁ、恋ちゃんはお父さんに甘えてすでに飲んでたんだ」

恋「だ、れが甘えとるかっ///!!」

悠「なに上ずった声出してんだよ」

ゆえ「かわいい……」

白巳「いいっ!」

恋「やかましいわ!」

悠「ほら、飲んでいいぞ」
コポポポ……

ゆえ「おかしは……?」

悠「いや、茶会ではないんだけど」

ゆうな「チョコパイとお茶ってあうよね」

悠「せめて和菓子……いや、チョコをやめてくれ」

恋「チョコ何が悪い!」

悠「見た目和装のくせに西洋かぶれんな!ドルチェなんかおれは認めないぞ!!」

ゆうな「その割にはかぼちゃムースのドルチェ作ってたよね」

悠「あれはテストだ。店でだそうかと思ったけどコストと店に合わないから却下した。ハロウィンと茶屋の相性は悪い」

ゆうな「和に拘りだしたら西洋イベント全部と相性悪くなんない?」

ゆえ「せいよういべんとをわでいろどれてこそほんもののしょくにん……」

白巳「すぅすぅ……」

悠「難易度の高いことをいってくれるなおれはまだ職人レベルには立てない」

恋「茶の味だけは良いのになぁ」

悠「「だけ」いうな」

ゆうな「私はゆうな!」

ゆえ「ゆえ……!」

白巳「ふぁっ!?」
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