ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(9/25/夜)ー

悠(女)「……」

悠「……」

拳二「ひぃ、ふぅ……おう、ぴったりあるな御苦労」

悠「強欲」

悠(女)「守銭奴」

悠「グリード」

悠(女)「ヤクザ」

悠「ババコンガ」

悠(女)「ババコンガ亜種」

拳二「お前ら真顔で呟き続けるな」

ともき「家賃は払うもんなんだから諦めろよ」

拳二「いいこといったぞ、ともき」

悠「普通のやちんなら払うがコイツに払うのは違うだろ!」

拳二「いっしょだろ!!」

悠(女)「だって、お前のポケットマネーになるんだろ?」

拳二「ああ、今夜はこれで豪遊だぜぇ、かっかっか!」

悠「見てみろ、これが本当に金をどぶに捨ててるだべ」

ともき「……」

拳二「俺ぁの金だ。どう使おうと問題ないだろ」

悠「おれの金だ!!」

ともき「この話しはいつまでたっても平行線だな」

悠(女)「じぁ、それ小遣いとしてあーしにくれ」

拳二「なんでお前に小遣いをやらないといけないんだよ」

悠(女)「あーしが可愛い……それ以上の理由が必要か?」

悠「ふざけろ」

悠(女)「なんでテメェがいうんだよ!あー?」

悠「あー?」

ともき「なんで最後はお前らで争いが始まる」

後楽「まぁまぁ、どうだい……ここはひとつ、おじさんに貸しといてみないか?全員倍にして返してやるよ」

悠「消え去って元に戻って四散しろ!!」

悠(女)「死んで生き返ってまた死ね!」

拳二「どういう状況だよ」

ともき「どっちも一回は元に戻ってから改めて死ぬんだな」

後楽「まったく、こういうときは息ぴったりなんだから、困っちまうよな」

悠「うるせぇ!喋りながら人の財布取るんじゃねぇ!」

後楽「借りるだけだって」

悠(女)「返って来た試しがねぇだろ!!」

後楽「未来への投資と思ったらいいだろ」

悠「大暴落しかないだろう」

悠(女)「ハロワいってこいや!」

拳二「さぁて、そんじゃあ俺ぁは夜の街に繰り出すかな」

後楽「じゃあ、ついて行くかな」

悠(女)「拳二、その狸をどっかの山に埋めてきてくれ」

悠「もしくはバラしてくれ」

ともき「お前ら鬼だな」

拳二「っていうか、そんなことしたこと……ねぇよ」

ともき「今ちょっと間がありましたけど?」

悠「聞かん方がいいぞ。コイツもしかしたら越えたらいけない一線を越えてる奴かもしれない」

拳二「してねぇーっての」

後楽「いいから行こうぜ旦那」

悠「お前は行くな!」

後楽「え、兄ちゃんが連れてってくれるのか?」

悠「再起不能にするぞ」
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