ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ー小鳥遊邸:道場(8/24/昼)ー

悠「お前ってさ」
ひゅっ、パシッ!

窈「なにっ?」

悠「猿真似が得意じゃん」
パパンッ!ガッ!

窈「猿真似じゃなくて疑似戦術!」

悠「ようは猿真似だろ……。」
ドッ!ギャドッ!

窈「ちがうっーの!」

悠「それでさ、全部コピれんの?」
がっ!ゴッ!バゴッ!

窈「はぁはぁ……無理。」

悠「無理なのか」

窈「はぁはぁ……見ただけで完コピできるなら野球選手にでもなってるよ。っていうかさ、スパー頼んだのに、ずーーーーーっと風衝壁にこもるのやめてくれないかな……。」

悠「僕怖がりなんです」

窈「やかましいわっ!」

悠「だいたいなんでこの暑いのに野郎とくんずれほぐれて汗かかなきゃいかんのだ」

窈「くんずれほぐれる気は俺にもないよ気持ち悪い……。」

悠「あー?おれと寝たことないくせに気持ちいいも悪いもねぇだろっ!」

窈「そういう考え方してるのがすごく気持ち悪いって……」

悠「まぁ、お前と寝る気はまったくないがな、このボケ!」

窈「なんで、俺が罵られるんだよ!」

ガンッ!
悠「よっと」

窈「……あのさ、ホントにそれやめて」

悠「なんで?」

窈「普通に拳が痛いの!」

悠「おかしなこというよな……スパーの相手しろと言って、拳が痛いと嘆くとは」

窈「風のバリアー殴ってなんのスパーになるんだよ!」

悠「おれは普通に功夫が鍛えられる。まぁ、ちょっと手は痛いが…」

窈「この野郎……。」

悠「っか、なんで急にスパーするなんて言い出した」

窈「急にじゃないよ!前から時間があったらしようって頼んでたよね!」

悠「……そーだっけ?」

窈「こいつ、本当に酷い…」

悠「悪いな、親戚の話しはあまり聞かないことにしてるからつい」

窈「親戚だけど隣人だよね?!ほぼ毎日顔合わせるし」

悠「……」

窈「なんで黙るの」

悠「いや、お前が顔合わせてるのはおれでなくて真桜と白巳だろ」

窈「うん、そうだけどね」

悠「せいっ!」

ドゴッ!
窈「うげっ……」

悠「空手の基本、正拳突き!」

窈「い、いきなり何をする……」

悠「いや、殴っとくべきだと思って」

窈「そうやって自分ばっかり小さい子と関わってたら幸せだっていうのか!」

悠「まぁ、悪い気はしないな小さいの限定でなくアダルティストなのも含めて美少女から美女まで取りそろえで」

窈「少女以外は不要では?」

悠「全人類パンチッッッ!!」

窈「ガフォッ?!」

悠「あー、すまんまた無意識に手が出た」

窈「思いっきり顔面殴ってるよな?!っていうか、顔は狙わないって最初に約束したのも忘れたの?!俺人と会うのが仕事だっていったじゃん!!」

悠「……すまん、ありゃ嘘だ」

窈「全人類パンチッッ!!」
ガッ!
ゴッ!
悠「全生命カウンターパンチッッ!!」

悠(女)「……おい、馬鹿ども何してんの?」

悠「……殴り合い?」

窈「スパーリングっていったじゃん!!」
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