ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ー小鳥遊邸:広間(8/23/深夜)ー

悠「……ん?」

ゆえ「……」

悠「っ?!ゆっ……え?」

ゆえ「おとーさん、なにしてるの……?」

悠「振りかえったらお前が立ってて、驚きのあまり口から心臓吐き出しそうになってる」

ゆえ「たいへんおしもどす……」

悠「出とらんからいい……っか、何してる三時前だぞ」

ゆえ「……」

悠「どした?」

ゆえ「おしっこ///……」

悠「恥ずかしいならトイレっていいなさい……」

ゆえ「把握、おとーさんもといれ……?」

悠「いや、小腹が空いたから冷蔵庫の物色だ」

ゆえ「つきあう……」

悠「……お腹すいたのか?」

ゆえ「すっきりしたから///……」

悠「こういう場合はどうしたらいいんだろうな。優日とかだったら、そっからセクハラに移行するんだがお前にしていいものかどうか…」

ゆえ「ごはんをくれたらいいとおもう……」

悠「……ご飯を喰いたいのか?」

ゆえ「なにがあるの……?」

悠「あー……あんまりがちゃがちゃしてみんな起こしたら悪いから、手軽で腹に溜まるもの……餅でも焼くか」

ゆえ「つんでれ……?」

悠「焼きもちだがその焼きもちじゃない」

ゆえ「てへっ……」

悠「っで、それでいいか?」

ゆえ「おねがいします……」

悠「じゃあ、皿としょうゆ準備してくれ」

ゆえ「がってん……」

悠「それにしても冷凍庫が餅だらけになってきてるな」

ゆえ「なんで……?」

悠「なんでか聞きたい?」

ゆえ「わたしきになります……」

悠「エルタソ……っは、置いといて、茶屋で使わなかった素餅の売れ残りが我が家に溜まっていってるってこと」

ゆえ「なんでつかわないの……?」

悠「やっぱり日越したら硬くなるし衛生的にもな……自分が食うならともかく売るとなるとさすがにな」

ゆえ「わたしはへいき……」

悠「うん、わかってる。それでも賞味期限が大オーバーしてるのは食べるなよ」

ゆえ「…たべない……」

悠「ょっと間があったのが怖いな」

ジュュュュッ……

ゆえ「いいにおい……」

悠「ノリを巻いて、はいできたぞ」

ゆえ「はぐ、ごくん……いただきます」

悠「うん、随分と遅いいただきますだな。っか、餅を一口で飲むな。喉に詰まったら死ぬぞ」

ゆえ「把握……」

悠「まぁ、世界には餅を啜るジジイもいるけどあれはただの自殺にしか見えんのだよな。なんでも良く噛んでから食わないから喉に詰まるんだし」

ゆえ「おかわり……」

悠「はいはい、一気に焼いてるから待ちなさい」

ジュュュ……ジュュュ……ジュュュ……

ゆえ「こおばしいかおりにやられちゃう、じゅり……」

悠「醤油ばっかりだと飽きるか?」

ゆえ「よんじゅっこまではへいき……」

悠「胃が餅でいっぱいになるぞ」

ゆえ「へいき……」

悠「それでも40個は焼かないからな」

ゆえ「じゅっこでがまんする……」

悠「それでも10個か……まぁいいや、焼いてやるよ」

ゆえ「おとうさん、だいすき……」

悠「ありがとよ。10年後も好きだったら結婚してくれ」

ゆえ「いまでもしたげる///……」

悠「冗談だよ」
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