ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(8/14/夜)ー

拳二「悠、これや…」

悠「ありがと。」

ともき「ありがとうが早い」

拳二「まぁ、いいけどよ」

悠「っで、なにくれたんだ?」

ともき「せめて内容を確認してから受け取れよ」

拳二「かっかっか、中みてみ」

悠「……なんだコレ?どでかい知恵の輪?鉄製の枕?」

ともき「どう見ても違うだろ」

拳二「プッシュアップバーだ」

ともき「プッシュアップって……?」

悠「腕立てのことだよ。ああ、これアレか……こうやって地面に置いて腕立てするのか」

拳二「そうだ。」

悠「なるほど、要らん」

拳二「おっと、返品はダメだぜ」

ともき「またなんで?」

拳二「いや、部屋の押し入れから出てきたんだよ。だから、やろうと思ってな」

悠「要らんて」

ともき「新品みたいですけど」

拳二「あぁ、買ったは良いが一回で使わなくなったんだよ」

ともき「……一回で飽きたと」

悠「いや、支えられなかったんだろ」

拳二「かっかっか。その通り」

ともき「え、腕立て出来ないって事ですか?」

悠「違う違う。この器具が拳二の力に耐えきらないってこと。よくみたらこれ歪んでるし」

拳二「俺ぁのパワーはこんな玩具じゃ潰れちまうんだよ」

ともき「……いや、これ鉄心ですよね」

悠「アレはゴリラとかと同じだからな。」

拳二「やかましい」

悠「っか、おれこんなん使わないし。」

拳二「ならお前の娘にやれ」

悠「ゆえは壊すし、ゆうなは普通だぞ」

ともき「普通……か?」

悠「胸の大きさは普通盛りじゃない」

ともき「そういういみじゃねーよ!」

拳二「まぁ、遠慮するなって」

悠「遠慮じゃなくて……そもそもこれ効果あるのか?」

拳二「知らん」

悠「……」

ともき「まぁ、一回しか使ってないならそうなるよな」

悠「っか、腕立てに器具なんて要らないし」

拳二「やってみろ、百はなんとかだ」

悠「百聞は一見にしかず……っか、頭だけしか覚えてないってなんだ百鬼夜行でも百式でも頭が百になるぞ」

ともき「その例えも意味が繋がらないだろ」

悠「んっしょ、んっしょ……んー……普通」

ともき「悠だって一回や二回だとなんの効果も分からないだろ」

拳二「あと五千回やれ」

悠「腕が捥げるわ!今日はただでさえ前面が痛いのに」

ともき「何かあったのか?」

悠「神姫の太もも撫でてパンツみたいって言ったら龍剄連打された」

ともき「命知らずだな」

悠「片割れは実行して膝蹴りで顎を穿たれたらしい」

ともき「二人揃ってバカだな」

拳二「かっかっか、あの姉ちゃんは手も足も出るのが早ぇなぁ」

悠「とりあえず手を出して話を聞くがスタンスだからな。息を吸うように殴ってくる」

ともき「……怖っ。」
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