ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(8/11/夜)ー

悠「……あれ?」

ともき「どした?」

悠「いやー、大したことじゃないんだが。見てくれ流血してる」
ダラダラ……

ともき「うぉい?!」

悠「いつの間にこんなところ引っ掻いたんだろうか」

ともき「とりあえず止血しろよ。」

悠「舐める?」

ともき「度数の一番高い酒くれ。ぶっかけてやる」

悠「やめてよ悲鳴あげるよ」

紅「縫うか?」

悠「いや、軽くとんでもないこというな。麻酔もないのに」

ともき「あったら自分で縫合する気かお前」

悠「昔、ホッチキスとガムテープで傷を塞いだことはある。でも、二度としないと誓った」

紅「でもいい止血手段だな。ここぞって時にはソレだな」

ともき「そんな手段で止血しなきゃいけない状況に陥ることがまずないから」

紅「そうかな?」

悠「あ、血止まった。」

紅「デタラメすぎるだろお前の身体」

悠「凝血作用が高いだけだって、そのかわり病気になったら自分の抵抗力にやられかけるんだぞ?ド超高熱で死にかける」

ともき「間が取れない人間だよな」

悠「そんな、ステータスが極振りだなんて、照れるな」

紅「それって褒め言葉なのか?」

悠「個人的に一点極振りなキャラは好きなんだけど」

ともき「デリカシーとかに振り直せ」

悠「……え?」

ともき「お前に言ったんだよ。なに自分じゃないよなみたいな反応してんだよ」

悠「でへっ!」

紅「傷口ここか」

ガリッ!ぴゅっ!
悠「痛っ?!なにしてんの?!」

紅「いや、ムカついたから」

ともき「確実にダメージが通る手段に出たな」

悠「いや、傷うんぬんより精神的なダメージのが大きい。」

紅「またまた、血見たくらいで引く奴じゃないだろ。」

悠「だからって傷口抉られて引かないヤツがいるか!」

ともき「落ちつけよ。そのくらいのことで」

悠「うーむ……まぁ、それもそうか」

碧「お前らの常識ラインが明らかにブレてるぞ」

澪「悠基準で考えてるってのは毒されてるってことだしな」

紅「大丈夫だ。悠にしかしない」

悠「あれ、これって怒っていい感じなのかな」

ともき「さぁな」

悠「相手するのがめんどくさくなってるだろ」

ともき「……バレたか」

紅「もっかいガリッとくか?」

悠「やめれっ!なんでおれをガリる!」

紅「ちょうど手を伸ばせば傷口に当たるから?」

悠「なにこのサディスト?!」

紅「いや、好きでやってる訳じゃないし、なんとなくだ」

悠「なんとなくで傷つけられてるおれの身になれっ!」

紅「~~!」

ともき「え、今のでも爆笑?」

悠「たまにコイツが本当にワケ分からん。」

ともき「悠にそんなこと言われるヤツもいるんだな」

悠「なんかすげぇディスられてる」
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