ｰラスタ･ラヴ(8/8/夜)ｰ

悠「あー……暇だ」

千夜「良かったな。忙しくなくて」

悠「……」

ともき「確信を突かれたな」

悠「うん、そうだよな。忙しくなくていいよな、うん」

千夜「……」

悠「……」

千夜「……」

悠「あー、辛いこの沈黙が辛い」

千夜「うるせぇな」

悠「おれが悪い?」

ともき「悪いと思う」

悠「なんだ、気のせいか」

千夜「どんな耳してんだ」

悠「こんな耳～」

千夜「……」

ギュリッ!
悠「痛たたたたっ!引っ張らないで!引っ張らないで! 」

ともき「自業自得だな」

千夜「ふんっ」

悠「いきなりひっぱるかな……」

千夜「蹴られたかったのか?」

悠「なんで、みんな痛いことをしたいんだろ。Sなの?」

千夜「殴られるより殴る方が良いだろ」

悠「納得!」

ともき「納得したところで殴られる側だろ」

悠「違うし!」

紅「うーっす。ほい、悠にプレゼント」

ｶﾁｯ
悠「……ん?なにこれ」

紅「髪留め」

悠「なんで?」

紅「リッカが悠は今頭に髪留めつけるのがブームっていってたから」

悠「ブームになってねーし」

ともき「でも、そっちのが見やすいんだろ」

悠「そりゃ、前が開けてるからな」

ともき「じゃあいいじゃん」

悠「まぁ、おれは可愛いから似合うだろうけど」

ともき「調子に乗るなよ」

悠「素で怒られた」

千夜「アホが」

悠「千夜ちゃんこそ、そんなコテコテにオールバックにしてめんどくさくね?」

千夜「別に」

悠「すげぇ、会話ブレイクだよな」

紅「会話のキャッチボールを蹴り飛ばしてシュートみたいだな」

ともき「どっかにゴールがあるのか?」

悠「ボールは友達」

千夜「今、関係ないだろ」

悠「すんません」

紅「悠、暇なのか?」

悠「暇だがなんでわかる?」

紅「暇なときって誰か知らに絡んでるから」

ともき「ヒマでなくても絡んでるよコイツ」

悠「人を触手みたいにいいおって、犯しちゃうぞ」

ともき「千夜蹴ってくれ」

千夜「フンッ!」

ビュガッ!
悠「ゴフッ!!」

紅「さらにもう一発!」

ドゴッ!
悠「うぐっ!って、なんで追撃した!」

紅「なんとなく」

悠「なんとなくでコンボ繋げてんじゃねーぞ!」

ともき「本当に元気だなぁ」