ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(8/6/夜)ー

摩耶「シコン、トウキ、ミツロウ、胡麻油、豚脂。」

悠「……」

ともき「……」

摩耶「これを混ぜ合わせます。しっかりと混ぜ合わせます。ぐっちゃぐちゃのぬとぬとになるまで混ぜます。完全なペースト状になると完成です」

ともき「……これ、なに?」

摩耶「漢方油膜軟膏。効能は湿疹、皮膚炎、ひび、あかぎれ、しもやけ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門の裂傷。」

ともき「薬……なんか、めっちゃ濃い赤色なんだけど」

摩耶「シコンの色だよ」

碧「匂いもなかなか……凄いな」

摩耶「ラードとかね」

悠「まぁ、これ飲み薬じゃないし。塗り薬だし」

摩耶「まぁ、害は無いと思うけど舐めてみる?」

悠「いや、おれはやめとくよ。ドロドロしたものをなめさせるのは好きだけど。舐めるのはちょっと」

ともき「はぁ」

悠「溜息ひとつで済まされた」

澪「というか……なんで、薬の調合してる?」

摩耶「ちょっと、汗疹がね」

悠「摩耶は敏感肌なんだ。日にも弱いし」

摩耶(黒)「誰がモヤシだコラ。前髪引き抜くぞ」

悠「いってないよ!!」

ともき「怖っ……」

摩耶「冗談はさておいて……塗ってくれる?背中届かないし」

悠「それは……エロいな」

ともき「お前脳みそに薬塗った方が良いぞ」

摩耶「んっしょっと……」

悠「白っ、肌白っ、エロっ!」

ともき「興奮しすぎだろ」

摩耶「あの、早く塗ってくれない?」

悠「そんなに汗疹出てないけど、白い分目立つな。塗るぞー。」

ぬりぬり
摩耶「んっ……」

ともき「染みる?」

摩耶「ちょっとだけね。でも基本は油だからぬるぬるするだけ」

悠「前はいいか?」

摩耶「自分で塗れるし。塗りたくないけど」

ともき「どして?」

摩耶「んしょっ……においが落ちないの」

悠「え?」

ともき「落ちないの?」

摩耶「すごい落ちにくいよ」

悠「おれ、めっさ触ってるんだけど」

摩耶「手洗った方が良いよ」

悠「そうする……って、水弾く!?」

摩耶「そうなるんだよね」

ともき「分かっててやらせたんだ」

摩耶「お願いしたらやってくれたし」

悠「くぅ、小悪魔めっ」

ともき「喜んでないか?」

悠「ふっ、まさか」

摩耶「じゃあ、また塗ってくれる?」

悠「摩耶のためだったら全然塗ってやるさ」

摩耶「おー……ちょっと感動」

悠「あっ、ともきヤキモチ焼かないでね」

ともき「お前を火であぶりたい」

悠「痛みを伴うプレイは遠慮したいな」

ともき「後楽さんと同じ事いってるぞ」

悠「うわっ……気を着けよ」
17/100ページ
スキ