ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(8/5/夜)ー

悠「水羊羹、蜜豆、塩豆大福か」

ともき「なにが?」

悠「店の売上トップ3」

六花「率直な感想いいっすか」

悠「許可する」

六花「THE普通」

悠「奇抜なもんが売れるとか思うなや!」

六花「えー、でも和菓子ってめーーーーっちゃ凝った作りのが多いじゃん」

悠「なんだ、落雁でも作れってか?」

六花「落盤?事故?」

ともき「落盤じゃなくて落雁」

六花「なにそれ和菓子?」

悠「仏壇に飾る砂糖菓子っていったらすぐにイメージできるか」

六花「あー、うん、なんとなく」

悠「アレの小じんまりしたやつ」

六花「美味しいの?」

悠「不味くは無いが……売れはしないはず」

ともき「まぁ、落雁がメインな和菓子屋はないだろな」

悠「うちは茶屋だ」

ともき「細かいヤツだな」

悠「まぁ、和菓子屋のがグレードは上かも知れんが…」

六花「っていうか、いっていいっすか?」

悠「許可する」

六花「飯屋やれば?」

悠「……」

ともき「それが多分正解だな」

悠「一度やっちまった手前路線変更が利かないんだよ」

ともき「まぁ、はい変えますっては出来ないだろうけど」

六花「惣菜売りだすとこから始めれば?」

悠「一応茶屋だってんだろ」

六花「一応なら平気だって」

悠「うーむ……」

ともき「悩んでるし」

六花「じゃあ、思い切って自然食品とか健康食品の店」

悠「一週間ぐらい売るだけ売ってドロンしたらいいのか?」

ともき「それ、どう考えても違法商品かなんかだろ」

悠「いや、ねずみ講てきなアレだよ」

ともき「もっと最悪だ」

六花「捕まる側に踏み出すんだね」

悠「しねーよ、めんどくさい」

六花「めんどくさくなかったらするんだ」

悠「かもな」

六花「口八丁手八丁だもんね」

悠「ほっとけ」

ともき「否定せずか」

悠「口くらい上手くないと崇とかと渡ってけないだろ」

ともき「関係なく丸めこまれてる気もするけど」

悠「アイツはごり押しするからな。断れない状態で押し付けてくる」

六花「負けてんじゃん」

悠「負けてないし!」

ともき「いや、完全に使われてるだろ」

悠「……なんでだろうな」

六花「悠は人が良いからじゃん?」

悠「せめて「いい人」とろいえ!」

ともき「とろいえってなんだ」

悠「噛んだんだよっ!」

ともき「悪かったから唾飛ばして吠えるな」

六花「犬!」

悠「誰が負け犬だっ!」

ともき「いってないだろ」

六花「わー、ゆうと反応がまるで同じ」
16/100ページ
スキ